【2020年8月22日追記】
本日もかんてい局ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
本日の記事はロレックスのデイトナがなぜ値上がりしているのかその実情をお伝えする内容となっています。
デイトナをお持ちで売却をお考えの方またはデイトナの購入を悩まれている方はもちろん、時計に少しでも興味がある方はロレックスの奥深さが分かる記事となっていますので、是非最後までご覧下さい。
それでは本題に入ります。
今回ご紹介するロレックスの「16520」デイトナというモデルですが、ロレックスと言えばデイトナと言われるほど、デイトナはロレックスを代表するモデルとして位置づけられている人気の商品です。
今回紹介するのはその中でも出回る事が少なく、破格のプレミア価格がついている年代のモデルとなります。
それでは、簡単にスペック紹介からさせて頂きます!
当店は販売や買取も行っておりますので気になることがありましたらお電話でも受け付けております。
お気軽にご連絡下さい。
ロレックス『16520』デイトナについて
スペック
Ref:16520
素材:ケース/SS(ステンレススチール) ブレスレット/SS(ステンレススチール)
ケースサイズ:40mm
キャリバー:Cal.4030
ベースムーブメント:エル・プリメロ(ゼニス社)
防水:100m
パワーリザーブ:52時間
製造期間:1988年~2000年頃
発売当時メーカー参考価格:¥650,000(抜き)
16520は1988年頃に発表され、2000年で廃盤になるといった比較的ロングセラーで販売されていたモデルです。
しかし同じ年式のサブマリーナなどと比較すると10年くらい短い販売なので、数は少なめであると思います。
発表当時の参考価格は65万円で売っていたこのデイトナですが、現在ではほとんどの個体が300万円を超えているという実売価格になっています。
製造初期(R番)などは特に異常なプレミア価格となっており、売値が800万円を超えているものも存在しています。
元々ロレックスのスポーツモデルの中でも最上位に位置するモデルですが、ヴィンテージ物に関してはもう普通には手の届かない雲の上の時計になってしまいました。
機能としてはクロノグラフのみとなり、デイト機能はついていませんがその簡素な機能性と基本に忠実なデザインが、多くのロレックスファンを魅了してきました。
では、そんなロレックスの16520は何故ここまで値上がりしたのか?考察を書いていきます。
16520の値上がりについて
発表当時から数年は70万円代ほどの実売価格を推移しており、今のような異常な金額まで高騰する事はありませんでした。
それが右肩上がりで凄まじい勢いで高騰・値上がりしてきたのは近年の話です。
その値上がり理由は多くありますが、本日は2つご紹介致します。
値上がり理由その1、自動巻きクロノグラフ初号機
一つ目は「16520」はロレックスが初めてクロノグラフの自動巻きを発表したという事と、初めて他社ムーブメントから供給を受けて作られた唯一のモデルであるという事です。
その為希少性が高い位置付けになっています。
16520以前は手巻きのモデルとなっていました。
ロレックスと言えばパーペチュアル=自動巻きというように自動巻きにこだわったメーカーです。
他社ムーブメントですが、これはクロノグラフに特化したゼニス社のエルプリメロという機会を搭載しています。
ただロレックスはこのエルプリメロを単純に使用しただけではありません。
自分たちの納得がいくように改良を致しました。
皆さんご存じでしょうかその改良は「振動数を下げた」です。
そのロレックスのクロノグラフ初号機ということで人気が集まっています。
現行や次機種の『116520』と比べてもこちらの16520の方が高額なぐらいです。
理由その2、マイナーチェンジ
2つ目は細かなマイナーチェンジです。
デイトナ『16520』は7種類の文字盤があるとされています。
インダイヤルの逆6や段落ちは有名なところです。
その他にもR番初期の白文字盤だけにある「エナメルダイヤル」、S番、W番の黒文字盤にある「ブラウンアイ」、他にもタキメーターの変更など細かなマイナーチェンジが多数確認されています。
特に有名なのは次世代モデル「116520」が2000年頃に発表されましたが、その切り替え直前の年式の「16520」はブレスレットと時計本体をつなぐために用いていたフラッシュフィットがなくなりブレスレットとくっついた「一体型」と呼ばれるものが、16520の最終形態として有名で人気も高い品となっています。
≪一体型≫
≪一体型でない物≫
10年程前は中古相場で100万円前後で購入することができたのですが、現在では300万円弱と3倍程の上昇率となっています。
決定的となったのは現行モデルである、2016年から登場した「116500LN」になります。
その2016年をさかいめに、急激な高騰を見せたのです。
新型が発表され、16520は2つ前のモデルとなりましたので、セミ・ヴィンテージとしての付加価値が認められてきたのかもしれません。
GMTマスターとかも、その傾向にありますね。
『16520』の次機種『116520』との比較
2000年(P番)から登場した「116520」デイトナ。
見た目ではほとんど変わりませんが、後期モデルに切り替わった直後ではあまり相場の変動はありませんでした。
スペックとしてはもちろん新しいモデルのほうに軍配が上がりますが、セミ・ヴィンテージの資産価値としては圧倒的に旧型です。
では、少し細かな仕様変更について見ていきたいと思います。
ダイヤル
ケースサイズは同じですが、よく見ると細かな点が異なります。
インデックスが太くなり、針の夜光も微妙に広くなった事でより視認性が上がりました。
また、インダイヤル(クロノグラフ)のカラーも外側がブラックからシルバーに変更されています。
一番の変更点としてムーブメントの変更によりインダイアルの配置が変更になりました。
9時位置にあったスモールセコンドが6時位置に変更となっています。
バックル
バックルも比較的わかりやすく変更されています。
旧型は調整穴が外側から見える仕様でしたが、新型は「オイスターロック」となっており、調整穴も隠れより装着性の高い仕様となりました。
ルーレット刻印
時計文字盤の外周に、M番(2007年~2008年)頃から入る刻印の事です。
ロレックスのロゴとシリアルナンバーが刻印されるようになり、この仕様の個体から相場は跳ね上がります。
16520はP番(2000年)で販売終了してしまっているので入りません。
着用イメージ
<16520>
<116520>
どちらがお好みですか?
個人的には16520の方がヴィンテージウォッチとしての渋さがあり、デイトナの深みを感じられます(*^^)v
まとめ
いかがでしたでしょうか?
デイトナの「16520」と「116520」、同時に揃っている事は中々珍しいですよ!
比べられるのは今だけかもしれませんので、もし気になった方はお早めにご来店下さい。
最後に
かんてい局は販売・買取も行っている質屋です。
取り扱い商材も多岐にわたっていますので、ぜひお近くへお越しの際は実店舗もご覧下さい。
スタッフ一同お待ちしております。