【ロレックス エクスプローラー(Ⅰ) 114270】特徴と価格相場を解説
ロレックスの人気モデルとして知られるエクスプローラー(Ⅰ)。小ぶりなデザインと実用性の高さで、多くの人から支持を集めています。2021年に約20年の時を経てバージョンアップした最新モデルRef.124270が販売されたことから、旧モデルであるRef.114270にも注目が集まる昨今。今回は、そんなエクスプローラー(Ⅰ) Ref. 114270の特徴や人気の理由に迫ります。
ロレックス エクスプローラー(Ⅰ) 114270の特徴
エクスプローラーは、エベレスト登頂から着想を得て1953年に生まれた、ロレックス初のプロフェッショナルウォッチのひとつです。Ref.114270は、2001年に先代からムーブメントを変更して販売され、2010年に製造販売が終了しました。
先代のRef.14270からの主な変更点は、以下の通りです。
- ムーブメントがCal.3000からCal.3130に変更
- フラッシュフィットが一体型に変更
《フラッシュフィット》
ロレックス エクスプローラー(Ⅰ) 114270が人気な3つの理由
エクスプローラー(Ⅰ) Ref. 114270はすでに生産が終了していながら、現在も高い人気を誇るモデルのひとつ。その理由は、エクスプローラー(Ⅰ)自体の人気が高まっていたことや、耐久性、メンテナンス性、視認性、またサイズ感などにあります。
エクスプローラー(Ⅰ)の人気が高まっていたから
エクスプローラー(Ⅰ) Ref.114270の先代モデルであるRef.14270は、ドラマ『ラブジェネレーション』で木村拓哉さんが着用していたことで知られています。当時は価格の高騰がすさまじく、木村拓哉さんの人気と相まって、国内市場で大人気になりました。
知名度が一気に上がったことにより、ロレックス随一のモデルとなったと言っても過言ではないでしょう。
耐久性とメンテナンス性が向上したから
エクスプローラー(Ⅰ) Ref.114270は、先代モデルからムーブメントがCal.3000からCal.3130に変更されています。テンプを支えるブリッジが1本から2本になり、耐衝撃性や安定性が改善されました。また、ブレスレットとフラッシュフィットが一体型になったことも耐久性向上に一役買っています。
そのほか、調整機構がマイクロステラスクリューからマイクロステラナットに変更され、精度調整が容易になってメンテナンス性が向上しました。これらの特性により、発売から20年以上経過した今も現役で扱えるモデルなのです。
小ぶりなデザインで視認性が高いから
エクスプローラー(Ⅰ) Ref.114270は、ステンレス素材のみ、文字盤はブラックのみで展開されており、カレンダーも排除されています。
時間を知るためのツールとしての堅牢性と視認性に特化しているモデルであるといえるでしょう。ロレックスの他モデルと比べても小ぶりなデザインで、シンプルな時計を好む方をはじめ幅広い世代から人気です。
小ぶりサイズが好きな方に好まれやすいから
エクスプローラー(Ⅰ) Ref.114270のケース径は伝統の36mmです。プロフェッショナルモデルで36mmのサイズはほかになく、腕周りが細い方や小ぶりサイズが好きな方に好まれやすいモデルです。
ロレックス エクスプローラー(Ⅰ) 114270の価格相場
発売当時、エクスプローラー(Ⅰ) Ref.114270の定価は517,000円(参考定価 税込)でしたが、現在の実勢相場は70〜100万円ほどです。ロレックスの中でもお得に購入できるモデルとして支持を得ています。生産終了していることから、新作の発売や市場の影響を受けにくく、安定傾向にあるようです。
約10年にわたって製造・販売されたロングセラーモデルであり、年式が新しいほど高値で取引されやすいといわれています。また、ルーレット刻印ありの個体(2006年頃から採用)も高額になりやすい傾向です。購入を検討している方は今が買い時かもしれません。
まとめ
2001〜2010年にかけて製造販売されたエクスプローラー(Ⅰ) Ref.114270は、ドラマ効果や耐久性・メンテナンス性・視認性の向上によって非常に人気の高いモデルです。現行の124270に先駆けてエクスプローラー(Ⅰ)の人気を決定づけたモデルで、小ぶりなデザインが幅広い年齢層から支持されています。高級感に加え実用性も大きく向上したモデルで、時が経っても失われない価値があるのが魅力です。気になる方はぜひチェックしてください。