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【ロレックス エアキング】人気の理由や定番モデルの価格相場を解説

ロレックスといえばデイトナやGMTマスターⅡ、エクスプローラーなどを思い浮かべる方が多いでしょう。ロレックスには定番の人気モデル以外にも、魅力的なモデルが多数存在します。そのひとつが「エアキング」です。

今回はロレックス エアキングの歴史や魅力、定番モデルの価格相場などについて解説します。

ロレックス エアキングの歴史

ロレックス エアキングは、デイトナやGMTマスターⅡなどと比較して、あまり人気がないモデルだといわれていました。

 

現在でも定番の人気モデルよりは手に取りやすい価格ではありますが、最近は中古市場で相場が高騰しつつあります。一部のモデルでは高値がつく場合もあり、狙い目のモデルといえるでしょう。まずは、そんなロレックス エアキングの歴史から解説します。

1940年代 エアキング誕生

エアキングが誕生したのは1946年。ボーイングの輸送機に初めてフルフェザリング・定速 プロペラが採用されるなど、飛行機の性能が大きく発展していた時代です。

「エアキング」のペットネーム(愛称)からもわかる通り、当時目覚ましい進化を遂げていた「航空業界へのオマージュ」をコンセプトに開発されています。

 

エアキングの正式名称は「オイスター パーペチュアル エアキング」であり、発売当初はロレックスの原点ともいわれるオイスター パーペチュアルのひとつという扱いでした。

このとき発売された初代エアキングRef.4925やRef.4365のダイヤル上には「AIR-KING」の名が刻まれており、現行のロレックスのうち最古のペットネームだといわれています。

 

現在ロレックスにはさまざまなモデルが存在しますが、正式にモデル名として認められたのはエアキングが初めてです。

その後の1958年には、ロングセラーのエアキングRef.5500が登場します。特徴的な「Air-King」のロゴがダイヤル中央に配置されたのは、この時代です。

1990年代 大幅なモデルチェンジ

1990年に、次世代モデルとして大幅なモデルチェンジが行われたエアキングRef.14000が発売されます 。

 

Ref.5500のムーブメントにはCal.1520が搭載されていましたが、Ref.14000ではCal.3000が採用されました。これにより19,800振動/時から28,800振動/時に高振動化しています。

さらにプラスチック風防からサファイアクリスタル風防に、ペンシル針からバー針になるなど、さまざまな箇所が改良されました。

 

2001年に登場した後継モデルのRef.14000MやRef.14010Mは、デザイン面ではRef.14000と大きな違いはありません。しかし、ムーブメントのテンプがツインブリッジに改良されており、精度の向上が図られています。

 

そして2007年に発売されたエアキングRef.114200とRef.114210、Ref.114234では、ケースやブレスレット、ダイヤルに至るまで大幅な変更が行われました。

ダイヤルのバリエーションが増えたほか、18Kホワイトゴールド使用のフルーテッドベゼルが追加されるなど、選択肢が広がっています。クロノメーター認定も、このとき取得されました。

2015年頃 生産終了と新たなエアキングの復活

さまざまな改良やデザイン変更が行われてきたエアキングですが、2015年に生産が一時終了しています。ダイヤルからAir-Kingのロゴが消され、オイスターパーペチュアルシリーズの「オイスターパーペチュアル Ref.114200」として扱われるようになりました。

 

これでロレックス エアキングというペットネームが姿を消したと思われましたが、2016年にプロフェッショナルモデルとして復活し、Ref.116900が発売されたのです。

 

従来のエアキングとはデザイン・機能ともに大きく異なり、サイズも40mmと大きくなっています。この大胆なリニューアルによってエアキングのポジショニングが再確立され、市場での注目度が高まる要因になっています。

ロレックス エアキングの魅力

ここからは、ロレックス最古のペットネームであるロレックス エアキングの魅力についてみていきましょう。

シンプルなデザイン・機能(2015年以前)

エアキングは2016年のリニューアル前後で、デザインや機能が大きく異なります。2015年以前のエアキングは、歴代モデルの多くが時刻表示機能のみの3針モデルで華美な装飾もなく、機能・デザインともにシンプルです。サイズも小ぶりで、腕周りが細い方に人気のあるモデルです。

 

また、文字盤の色や種類が豊富なため、カジュアルやフォーマルを問わずさまざまなシーンに合わせやすいのも魅力でしょう。

 

特徴的なダイヤルやベゼルが多いロレックスのなかで、めずらしいタイプのモデルだといえます。といってもほかのロレックスと比較して性能が劣るわけではなく、高い防水性や耐磁性を有しています。

視認性の高い文字盤デザイン(2016年以降)

2016年のリニューアル以降、エアキングはデザインが一新されました。なかでも特徴的なのが、ダイヤルデザインです。

 

それまでのバーインデックスにかわってアラビア数字が採用され、パイロットウォッチらしいデザインになりました。また、12時は三角マーク、3時・6時・9時は立体的なアプライドインデックスで表示することで、視認性を高めています。

 

王冠マークは黄色、ロゴと秒針は緑と個性的なカラーが使われているのも特徴です。さらにミルガウスのような2重ケースが使われており、高い耐磁性も実現しています。

このように2015年以前のエアキングと2016年以降のエアキングは、大きくデザインが異なります。

エントリーモデルとして最適な価格帯

ロレックスの人気モデルは価格が高騰しており、初心者には手が出しにくい価格になってしまっています。

しかし、エアキングはほかのモデルと比べて価格が手ごろで、生産数も多く入手しやすいのでエントリーモデルとして最適です。

【価格相場を解説】ロレックス エアキングの定番モデル5選

ロレックス エアキングは、2016年のリニューアル前後でデザインや機能が大きく異なります。エアキングが気になっているものの、リニューアルによって価格にも差が出ているのか気になる方もいるでしょう。

そこで、ロレックス エアキングの定番モデルの特徴や実勢相場などについて紹介します。

ロレックス エアキング 5500

Ref.5500は、1950年代~1990年ごろまで40年近く愛されたロングセラーモデルです。直径33mmの小ぶりなケースながら、シンプルな機能とデザインで視認性が高いという特徴があります。

 

また、100万円超えのモデルが溢れるなか、Ref.5500の実勢相場は58万円程度と入手しやすいのも魅力です。アンティークロレックスに興味があるなら、Ref.5500から集めてみるのも良いでしょう。

なお、Ref.5500の派生モデルであるRef.5502やRef.5504などは希少性が高く、高値で取引されることもあります。

ケースサイズ 34mm
ムーブメント 自動巻き
防水機能 50m
キャリバー Cal.1530、Cal.1520
パワーリザーブ 48時間
現在の買取相場(※) 58万円程度

※2024年3月時点

ロレックス エアキング 14000

Ref. 14000は、Ref.5500の次世代モデルとして登場したモデルです。大幅なモデルチェンジが行われており、キャリバーが3000番台に変更されたことから精度が大きく向上しました。

 

バーインデックスと3針のシンプルなデザインはそのままに、風防がサファイアクリスタルに変更されるなど実用性も向上しています。

Ref. 14000の実勢相場も66万円程度と手が届きやすい価格です。ただし、生産期間が短く希少性が高いグレーダイヤルの場合は、80万~90万円程度の価格で取引される場合があります。

ケースサイズ 34mm
ムーブメント 自動巻き
防水機能 100m
キャリバー Cal.3000
パワーリザーブ 48時間
現在の買取相場(※) 66万円程度

※2024年3月時点

ロレックス エアキング 14000M

Ref. 14000Mは、Ref.14000からのモデルチェンジによりムーブメントが改良されているのが特徴です。デザイン面ではRef.14000と大差ないものの、ツインブリッジのCal.3130が搭載された結果、耐衝撃性が上がっています。

 

また、ロレックスの独自システムのひとつである「マイクロステラナット」が採用されているのもポイントです。テンワ(機械式腕時計の心臓部ともいえるテンプを構成するパーツ
)の内側に取り付けられた4つの星型ナットで空気抵抗を減らし、精度を安定させています。

 

ムーブメントをケースから取り外さずに調整できるので、メンテナンス性が高いのもメリットです。Ref. 14000Mの実勢相場は、Ref.14000と同程度の66万円となっています。ダイヤルのバリエーションが豊富ですが、特にブラックとブルーが人気です。

ケースサイズ 34mm
ムーブメント 自動巻き
防水機能 100m
キャリバー Cal.3130
パワーリザーブ 48時間
現在の買取相場(※) 66万円程度

※2024年3月時点

ロレックス エアキング 116900

 

Ref. 116900は、姿を消したと思われたエアキングが、2016年にプロフェッショナルモデルとして復活した際に発売されたモデルです。

 

それまでのエアキングからデザインが大きく変更され、アラビア数字やアプライドインデックスなどが採用されました。また、王冠マークやロゴのカラーも変更されており、個性的なダイヤルに仕上げられています。

 

シンプルなデザインからスポーツモデルらしい外観へと大変身したRef. 116900ですが、定番外しのデザインであったために、相場価格は60万~70万円台で推移していました。

しかし、2022年に現行モデルであるRef.126900が登場し、Ref.116900が生産終了になった結果、実勢相場が124万円程度まで高騰しています。

ケースサイズ 40mm
ムーブメント 自動巻きクロノメーター
防水機能 100m
キャリバー Cal.3131
パワーリザーブ 48時間
現在の買取相場(※) 124万円程度

※2024年3月時点

ロレックス エアキング 126900

Ref.126900は、2022年発売のエアキングの現行モデルです。前モデルであるRef.116900が目指した方向性を世襲してはいますが、デザインの変更点もあります。

 

Ref.116900と大きく異なる点は、リューズガードが備えられていることです。また、リューズ自体も大きくなっており、より直線的で力強い印象のデザインになっています。

ダイヤルもマットな質感から艶ありに、3時・6時・9時のインデックスが夜光になるなど変更が加えられています。

さらにキャリバーがCal.3230に変更されたことで、70時間のロングパワーリザーブを実現しているのも大きなポイントです。実勢相場は136万円と、エアキングのうちもっとも高値がついています。

 

ケースサイズ 40mm
ムーブメント 自動巻きクロノメーター
防水機能 100m
キャリバー Cal.3230
パワーリザーブ 70時間
現在の買取相場(※) 136万円程度
定価(※) 106万5,900円

※2024年3月時点

ロレックス エアキングを着用している有名人

ロレックス エアキングは、リニューアル前も後も定番のモデルとは一線を画しています。そんな個性的なエアキングを愛するファンは、有名人のなかにも多数存在します。

 

元フェンシング日本代表の太田雄貴さんは、リニューアル後に発売されたRef.116900の愛用者です。TV番組出演時にも着用しているため、日常使いをされているのかもしれません。

 

ウルフルズのボーカルであるトータス松本さんは、ピンクのダイヤルのRef.14000Mを愛用しています。Ref.14000Mはケースが34mmと小さめです。さらにダイヤルがピンクとなると、一見女性向けに見えそうですが、服装次第で男女問わずオシャレに着用できます。

 

海外の有名人では、俳優のライアン・レイノルズさんがRef.5500の愛用者です。ダイヤルのデザインからみて、Ref.5500のなかでもかなり古いモデルだと考えられます。

 

映画「スタートレック」などに出演していたザカリー・クイントさんは、Ref.14010を着用している姿が目撃されています。

まとめ

マイナーなモデルであるロレックス エアキングは、実はロレックス最古のペットネームであり、国内外にファンが存在します。

2016年のリニューアル以降に注目度が高まり価格が高騰しつつありますが、定番の人気モデルよりは手に取りやすい価格なので、エントリーモデルとしておすすめです。また、アンティークロレックスに興味がある方にも向いています。

リニューアル前後でデザイン面・機能面ともに大きく変化しており、違った顔が楽しめるので、旧モデルと現行モデルの両方を入手するのも良いでしょう。

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