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【シンプルな万能時計】ロレックス エクスプローラーのおすすめ型番5選

エクスプローラーは、極限の地を踏破する探検家のために作られたモデルです。

過酷な状況下にあっても一瞬で正確な時刻を把握できるように、夜光塗料が塗布され、一目で分かるほど大きい3・6・9のアラビア数字のインデックスが設置されています。プロフェッショナルモデルの中で最もシンプルなモデルのひとつです。

 

重視されたのは圧倒的な堅牢性と視認性。未踏の地を探索する上で必要な堅牢性に、暗闇の森や洞窟内でも時間がわかる視認性を重視した設計で、世界初のエベレスト登頂を記念し、歴史的偉業を称えるべく発表されました。

エベレスト登頂から着想?ロレックス エクスプローラーの歴史

まずはエクスプローラーの歴史を解説します。

誕生した1953年からこれまで、エクスプローラーにはさまざまな過渡期がありました。

1953年~ エクスプローラーの誕生

エクスプローラーの初登場は1953年です。ニュージーランド出身の探検家・登山家エドモンド・ヒラリー氏と、ネパール人シェルパのテンジン・ノルゲイ氏がエベレストの初登頂を果たし、その偉業を称えてロレックスはエクスプローラーを発表しました。

 

初代エクスプローラーとして有力視されているのはRef.6350で、当初から黒文字盤に3・6・9のアラビアインデックス、メルセデス針が設置されているのは現在も変わりません。

《黒文字盤・アラビアインデックス》

ケース径36mmの小ぶりなサイズにシンプルなフォルムがエクスプローラーの基本スタイルです。

1960年頃に第3世代のref.1016が1980年代後半までロングセラーとなり、現在もヴィンテージ市場で絶大な人気を誇っています。

2010年~ モデルチェンジ(大型化)《エクスプローラー 214270》

その後もモデルチェンジを繰り返し、アップグレードが続くなかで、2010年にはそれまでのエクスプローラー伝統のケース径36mmではなく39mmのRef.214270が発表されました。

《エクスプローラー 214270》

このモデルチェンジは当時の腕時計のトレンドがビッグサイズに向かっていた事が要因ともいわれています。

サイズが小さいと感じていたユーザーには好印象を与え、結果的に良いモデルチェンジとなったようです。

2021年~ 伝統のサイズへ戻る

その後、Ref.214270は2021年まで続きましたが、2021年に新しくなったRef.124270はケース径36㎜となり、再び伝統のサイズに戻りました。

《エクスプローラー 124270》

小ぶりながら、伝統の3・6・9のアラビア、12時の逆三角形のインデックス、メルセデス針などの伝統的なデザインが無骨感を演出しています。

そして2023年にはケース径40mmのRef.224270が追加されました。

現在は36㎜と40㎜がラインナップされ、幅広いユーザーからの支持を集めています。

《エクスプローラー 124273》

また2021年に発表されたコンビモデルはエクスプローラーの歴史において初めてロレゾール(ステンレススチールとイエローゴールドのコンビネーション)を採用したという点が大きな特徴です。

ロレックス エクスプローラーの魅力とは

次に、エクスプローラーの魅力を3つご紹介します。

エクスプローラーは小ぶりなケースサイズとシンプルな外装、普遍的なデザインが魅力です。

選べるケースサイズ

ケースサイズは腕時計を選ぶ際に必ずチェックしなければいけない基準のひとつです。ケースサイズを選ぶ際は、腕周りの太さに比例して検討する方が多いでしょう。

 

ロレックスのプロフェッショナルモデルはケース径40mm前後のモデルがほとんどであり、ケース径36㎜はエクスプローラーのみです。

 

更に文字盤はインデックスや針が大きく、フェイスから力強さを感じます。腕周りが細く、スポーティーな腕時計を装着したい人には貴重な存在となってくれるでしょう。

 

また、旧型や現行モデルには39mm、40mmがあるため、腕周りが太い方でも問題なく選べます。

シンプルな外装

エクスプローラーの外装は、クロノグラフやGMT機能などの特別な機能や日付表示がなく、非常にシンプルです。

 

文字盤カラーも汎用性の高いブラックが使われており、カジュアル、フォーマル、ビジネスとさまざまなシーンで気兼ねなく着用できます。

 

外装の仕上げは細かい筋目が入ったヘアラインが施されているため、傷も目立ちにくいのが特徴です。

普遍的なデザイン

文字盤の基本スタイルは「12時位置は▼」「3・6・9時位置はアラビア数字」です。歴代の全モデルに共通しており、一目でエクスプローラーと認識できます。

このような普遍性も魅力のひとつです。

 

近年のモデルはメルセデス針であることや、インデックスのフチがホワイトゴールドであるということもあり、ラグジュアリーな一面もあります。

ロレックス エクスプローラー「Ⅰ」と「Ⅱ」の違いは?

エクスプローラー(Ⅰ)とⅡの主な違いは以下の通りです。

【エクスプローラー(Ⅰ)】

  • 1953年に初登場
  • 文字盤に3・6・9のアラビア数字のみが入ったシンプルで無駄のないデザイン
  • カラーバリエーションはブラックのみ

【エクスプローラーⅡ】

  • エクスプローラー(Ⅰ)の上位モデルとして1971年に発売
  • 洞窟探検家用として設計されており、24時間針や日付機能を採用している
  • カラーはブラックとホワイトの2色

エクスプローラー(Ⅰ)のデザインはシンプルで無駄がなく、年齢や着用シーンを選びません。若い方がつけてもよく似合い、年配の方がつけていると落ち着いた雰囲気を演出します。

汎用性の高さで選びたい方や長く愛用したい方は、エクスプローラー(Ⅰ)を選ぶと良いでしょう。

 

エクスプローラーⅡはスポーツデザインに近いため、カジュアルな時計を好む方に向いています。文字盤も2色から選べるため、自分好みのものを選びやすいでしょう。

また、エクスプローラーⅡには日付機能が搭載されているため、日常で時間を確認することの多いビジネスマンにも向いています。

今が買いどき!ロレックス エクスプローラーの市場価値

エクスプローラーは、プロフェッショナルモデルの中では比較的低価格帯に位置しています。2018年頃からロレックス全体の相場が上がり始めた際も、相場が安定していたほどです。

 

しかしながら世界的に人気が上がっていき、2019年頃からじわじわと相場が高騰し始めました。

2020年頃からは「生産が終了する」との噂やモデルチェンジの敢行により、現在ではプレミアモデルのひとつとなっています。

 

もともとデザインや機能がシンプルであることから、汎用性の高さで人気を博していたともみられています。

種類によって価格の違いはありますが、基本的にエクスプローラーは「価格の優等生」といった立ち位置です。

 

現在の相場感は先代に比べると高い傾向にはありますが、今後は年々個体数の減少が予想されます。

2023年1月時点では、エクスプローラー(Ⅰ)Ref.114270で80万円台から購入できたことも。

価格が急騰する前に買っておきたいモデルといえるでしょう。

【定番から最新まで】ロレックス エクスプローラーのおすすめ型番5選

ここからは、エクスプローラー(Ⅰ)の人気の型番をご紹介します。

それぞれに特徴や魅力が異なりますので、購入を検討している方や興味のある方はぜひ参考にしてください。

エクスプローラー(Ⅰ) 1016

1963年から1988年にかけて販売されていた、視認性の高いデザインと安定的なムーブメントとがバランス良く組み合わされたモデルです。

 

販売されていた25年間、ロングセラーを記録し続けたまさに「ロレックスの王道」です。

その背景は非常に深く、近年ではヴィンテージとしての価値も高まっています。軽くて汎用性が高いことから、ロレックス愛好家の間でも非常に人気が高いモデルです。

エクスプローラー(Ⅰ) 14270

1990年から2001年まで販売され、エクスプローラー(Ⅰ) 1016からフルモデルチェンジを施されたのがエクスプローラー(Ⅰ)Ref. 14270です。

 

エクスプローラー(Ⅰ) 1016と比べ、風防(風除けのための部品)がプラスチックからサファイアクリスタルに変更になりました。

 

時計といえば、基本的には製造年が新しいものほど価値が上がるものです。しかし、エクスプローラー(Ⅰ)Ref. 14270は古い製造年月日のモデルに注目が集まっています。

 

性能面ではもちろん、新しいモデルのほうが機能性に優れていますが、価格が上がっている理由には、現行のモデルにはないヴィンテージ感が味わえるからではないでしょうか。

 

1997年に放送されたドラマ『ラブジェネレーション』で木村拓哉さんが愛用していたのがこのモデルです。木村拓哉さんの人気とともに知名度を上げていったモデルともいえるでしょう。

《着画》

エクスプローラー(Ⅰ) 114270

エクスプローラー(Ⅰ)Ref. 14270からデザイン上は変更せず、ムーブメントの変更が行われたモデルです。カレンダーは排除され、素材はステンレス、文字盤はブラックのみとシンプルな作りになっています。ほかのモデルに比べ、抜群の視認性が特徴です。

 

エクスプローラー(Ⅰ) Ref.14270がドラマで爆発的に人気になったことから、このエクスプローラー(Ⅰ) Ref.114270も当初は品薄な状態が続いていました。

 

マイナーチェンジ自体は少なく、2006年に文字盤外周にロゴとシリアル番号が刻印される「ルーレット」シリアルへ変更になった程度です。

エクスプローラー36 124270

先代モデルエクスプローラー(Ⅰ)Ref. 214270から11年ぶりに登場したのがこのモデルです。ケースサイズが36mmに下がり、伝統的なサイズ感に戻っています。新世代ムーブメントとして70時間パワーリザーブが搭載されているのも特徴です。

 

素材はステンレス、文字盤はブラックのみの展開になっています。カレンダーは排除されており、タフな環境でもシンプルに時間を知るためのツールとして、ブランドが目指す堅牢性や視認性が追求されたモデルです。

 

バックル金具にはイージーリンク延長機能が備わっているものの、幅は小さく、ブレスレットが全体的に細くなった印象を与えます。インデックスや針などの細部も、より魅力的にブラッシュアップされたモデルです。

 

ケースに合わせてリューズも大型化しています。ダイヤルの見た目はほぼ変わりませんが、6時位置の「SWISS MADE」表記の間に王冠のマークが追加されました。

《着画》

エクスプローラー40 224270

エクスプローラー(Ⅰ)Ref. 214270の後継機として、2023年に誕生した新型モデルです。見た目はほぼ変わっていませんが、マイナーチェンジで個性がより光るようになりました。

 

最も大きな変更点はサイズが大型になったこと。時代の流れを汲み、エクスプローラー史上初の40mmケースとなりました。

 

ロレックス エクスプローラーを愛用している有名人

エクスプローラーは探検家に限らず、俳優をはじめとする有名人や多くの実業家からも人気です。シンプルでスマートな時計は、海外の男性にもよく似合います。

ブラッド・ピット(俳優)【エクスプローラー(Ⅰ)14270】

俳優のブラッド・ピットはエクスプローラー(Ⅰ)Ref.14270を着用していたことで知られています。

1990〜2001年頃に生産されたもので、ロレックスがブームになるきっかけのひとつとされているモデルです。

 

ケースは36mmステンレススチール製で、3・6・9のインデックスとメタルフレームが加わり、比較的現行モデルに近い見た目になっています。風防に採用されているのはサファイアクリスタルです。

トム・ハンクス(俳優)【エクスプローラー(Ⅰ) 114270】

トム・ハンクスはエクスプローラー(Ⅰ) Ref.114270を着用していました。2001〜2010年頃に生産されたモデルで、前モデルのRef.14270から細部に改良が見られます。

 

主な改良部分は、ケースとブレスレットをつなぐフラッシュフィットです。分離型だったものが一体型になり、接合部分が壊れるリスクが軽減されています。

 

また、クラスプ部分がダブルロック式になり、留め具が外れる心配もなくなりました。

文字盤の外周には「ROLEX」の刻印付きインナーリングがはめこまれ、風防には王冠マークの透かしが入りました。ステンレススティールケースは直径36mmです。

ティム・クック(実業家)【エクスプローラー(Ⅰ) 1016】

ティム・クックはエクスプローラー(Ⅰ)Ref.1016を着用していました。1963〜1988年にかけて販売されていたモデルで、1970年頃までに製造された前期型、ハック機能付きのムーブメントを搭載した後期型の2つに分けられます。

 

前期型・後期型ともに採用されているのは、プラスチック風防と丸みのある3・6・9インデックスです。現行モデルでは味わえないアンティークさが魅力で、ケースおよびブレスレットはステンレススチール製を採用しています。ケースサイズは36mmです。

まとめ

エクスプローラーは、極限の地を踏破する探検家のために作られたモデルです。プロフェッショナルモデルのうち、最もシンプルなデザインが特徴でしょう。

発売当時からほぼデザインを変えることはなく、文字盤やフォントなどに細かい改良がみられるにとどまります。

 

海外でも多くの有名人やビジネスマンに愛用されており、シンプルで使いやすい反面、圧倒的な堅牢性をもつ一面もあります。

発売時期や性能、価値などを踏まえ、自分好みの時計を選んでみてはいかがでしょうか。

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