【ロレックス デイトナ 116500LN】特徴と価格相場を解説
コスモグラフデイトナは、ロレックスのプロフェッショナルウォッチのなかで最上級のラインです。その中でも、2023年に販売終了となった116500LNは依然高い人気を誇っており、気になる方もいるでしょう。
今回は、ロレックス デイトナ 116500LNの特徴や人気の秘密、価格相場を解説します。
ロレックス デイトナ 116500LNの特徴
コスモグラフデイトナは、グラフィカルなダイアルと高いクロノメーター精度をもつ、1963年に発表されたレース用のプロフェッショナルモデルです。
116500LNは、2026年に発売され2023年に生産を終了した第6世代モデルです。
前作の116520からの大きな変更点は下記の3つ。
- ベゼルをステンレス製からブラックセラミック製へ変更
- タキメーターの目盛りデザインをリニューアル
- 白文字盤のインダイアルの縁取りをシルバーからブラックへ変更(黒文字盤は変更なし)
《インダイアルの縁取り(白文字盤)》
リファランスナンバーのLNは、フランス語“Lunette Noir”(黒いベゼル)の略です。文字盤はブラックとホワイトの2種類で、ムーブメントは116520に引き続きCal.4130を搭載しています。
ロレックス デイトナ 116500LNが人気な理由
116500LNは、後継の126500LNが発表されたあとも安定した人気があるモデルです。
ここでは、116500LNが人気な理由について解説します。
高級感のあるセラクロムベゼル
116500LNは、ロレックスが開発・特許を取得しているセラミックベースのハイテク素材をベースにした、セラクロムベゼルを採用しています。
セラクロムの特徴は、従来のメタル素材と比較して耐蝕性・耐紫外線性に優れており、経年劣化しにくいことです。
メモリ部分にはプラチナコーティングが施されているため光沢感があり、視認性も備わっています。
コントラストを生むダイアルカラー
文字盤の色は、前作に引き続きブラックとホワイトの2色展開です。前作まではブラックが人気でしたが、ベゼルがブラックになったことで、116500LNではホワイトダイアルが注目されるようになりました。
ホワイトダイアルでは、インダイアルのサークル箇所もシルバーからブラックに変更され、前作よりも洗練された印象に仕上がっています。
なお、116500LNのインデックスやインダイアルは現行の126500LNに比べると太く、コントラストが強く感じられます。シャープなデザインが好みの方は、126500LNのほうがフィットするかもしれません。
ロレックスの技術の粋がつめこまれたムーブメント
116500LNのムーブメントは、前作116520に引き続きCal.4130が採用されています。
Cal.4130は、前世代のCal.4030と比べてクロノグラフ機構のパーツを約60%削減し、そのほかの機構もサイズを小さくすることで、スリム化を実現しました。
振動数を36,000振動/時から28,800振動/時に落とし、代わりにパワーリザーブを54時間から72時間に延ばしていることが特徴です。
またパラクロムヒゲゼンマイを用いることで耐磁性アップさせるなど、ロレックスの革新的な技術がつめこまれ、信頼性と実用性を兼ね備えたムーブメントとなっています。
ロレックス デイトナ 116500LNの価格
116500LNの発売当時の定価は127万4,400円で、終売当時の定価は175万7,800円でした。中古市場の実勢相場は、2023年11月現在で400万~500万円ほどとなっています。
なお、116500LNでは、黒いベゼルとのコントラストが映えることから、文字盤はブラックと比べてホワイトが人気で、高値で取引されやすくなっています。
《ホワイト文字盤》
《ブラック文字盤》
まとめ
ロレックス デイトナ116500LNはセラクロムベゼルを搭載し、前作116520よりも耐久性がアップしています。
現行の126500LNではダイアルのデザインや細かな仕上げが変更されたため、ダイアルのコントラストがはっきりとした116500LNは、旧型でありながらも人気が続いています。
今後さらに価値が上昇し手に入りづらくなる可能性もありますので、気になる方は今のうちに手に入れておくと良いかもしれません。