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【ロレックス サブマリーナー】愛される理由と人気型番を解説

サブマリーナーはスタイリッシュな見た目と防水性の高さから、スポーツロレックスのなかでも幅広い年代層に人気があります。今でも世界中に愛用者がいるほど知名度の高いロングセラー商品です。

今回は、ロレックス サブマリーナーの魅力や多くの人に愛されている理由、人気の型番についてご紹介します。

世界初のダイバーズウォッチ「サブマリーナー」

サブマリーナーは、ダイビング向けに設計・製造されました。回転ベゼルを備えた世界初のダイバーズウォッチです。ロレックスを代表する人気モデルであり、スポーツロレックスのなかでも1位、2位を争うほどの人気があります。

ダイビングツールの基本デザインを築き上げ、試行錯誤を繰り返しながらダイバーズウォッチの代表的なモデルへと成長しました。

ロレックス サブマリーナーの歴史

ロレックス サブマリーナーはどのようにして誕生したのでしょうか。ここからは、サブマリーナーが製造された背景や、進化の過程を解説します。

1953年 サブマリーナー誕生

サブマリーナーの開発のきっかけは1926年まで遡ります。この年、ロレックス三大発明のひとつである「オイスターケース」が開発されました。それ以降、圧倒的な防水性がロレックスの大きなアドバンテージになったのです。

1950年代になるとロレックスの強みである防水性を活かして、あらゆるプロフェッショナルウォッチが展開されました。そのひとつがサブマリーナーであり、1953年にダイバーズウォッチとして誕生したのです。

サブマリーナーには、水中の過酷な環境で活躍するプロダイバーのニーズを想定し、100m防水・潜水時間を測定できる回転ベゼルが搭載されています。さらに、深海660フィートでも機能性を保てる先進的なモデルとして、世界中から絶賛されました。

1960年代 モデルチェンジと進化

サブマリーナーの誕生後に改良を重ね、1959年にはリューズガードを装備したモデルが発表されました。リューズとは時計の側面にある小さな突起のことです。

リューズをぶつけたり引っ掛けたりすると故障の原因になりかねません。リューズガードを搭載することで、リューズの破損や誤作動を防止できるようにしたのです。

※左がノンデイト、右がデイト

1969年には、カレンダー搭載モデルが発表されました。以降、カレンダーなしの「サブマリーナー ノンデイト」とカレンダーありの「サブマリーナー デイト」の2種類が展開されています。

1980年代 300mの防水を達成

1980年代には、現行モデルと同様の300m防水を達成しました。モデルチェンジを繰り返しながら、ダイバーのためのプロフェッショナルウォッチとして、実用性と防水性を兼ね備えた時計へと進化し続けています。

【ロレックス サブマリーナー】4つの魅力

ロレックス サブマリーナーは人気ゆえに、魅力をあまり知らずに使用している方も少なくありません。ここからは、ロレックス サブマリーナーが人気の理由を解説します。

抜群の防水性

サブマリーナーの最大の魅力は、高い防水性を兼ね備えていることです。誕生当初の防水機能は水深100m(330フィート)まででしたが、現在は水深300m(1,000フィート)までの防水機能が搭載されています。

水仕事が多い方や趣味がマリンスポーツの方はもちろん、天候に左右されやすい屋外作業が多い方にも適しています。屋外で雨に降られても、時計を保護できるのがポイントです。

三重密閉構造のトリプロックリューズがケースにしっかりとねじ込まれているので、完璧な防水性が得られます。

普遍的なデザイン

サブマリーナーは、ブラックベゼルとブラックの文字盤とのシンプルな組み合わせが特徴的です。特に文字盤は「ブラックダイヤル」とも呼ばれ、抜群の視認性を誇ります。

サブマリーナーは50年以上も変わらないデザインのままですが、流行に流されることはありません。シンプルなデザインなので、スーツや私服などオン・オフを選ばずに着用できます。

逆回転防止ベゼル

逆回転防止ベゼルがあるのも、サブマリーナーが人気の理由です。ダイバーは水中の過酷な環境で過ごすため、潜水時間や減圧停止を正確に把握しなければ生死に直結する事態に陥る可能性があります。

サブマリーナーは逆回転防止ベゼルを搭載しており、ベゼルには60分のメモリが刻まれています。そのため、ダイバーにとって必要な情報である潜水時間や減圧停止をスムーズに測定できるようになりました。

現行モデル(116610)ではベゼルの素材がステンレスからセラミックに進化し、さらに耐傷性が強化されています。

豊富なバリエーション

サブマリーナーはほかのプロフェッショナルモデルと比べて、多くのバリエーションが存在します。

ステンレス、プラチナ、イエローゴールド、ホワイトゴールド、ラバー材質などから選択でき、文字盤の種類も豊富です。組み合わせ次第で見え方が異なるため、華やかなものからシックなものまで好みに合わせて選べます。

また、定番の黒サブ以外にも、市場での流通量が少ない「赤サブ」「軍サブ」「Wネーム」など、希少性の高いモデルが多数存在し、コレクターズアイテムとして支持されています。

《赤サブ》

赤サブとは、文字盤の「SUBMARINER」のロゴが赤くなっているモデルのことです。流通量が少ないため、希少性が高くなっています。

軍サブは英国海軍や陸軍だけに支給された装備品であり、市場で目にする機会は滅多にありません。

Wネームはロレックスと有名な宝石ブランドなどがコラボし、ふたつのロゴが文字盤に刻印されたモデルです。製造された数が少なく、通常モデルよりもレア感が倍増し、希少性が高くなっています。

「デイト」と「ノンデイト」の違い

※左がノンデイト、右がデイト

サブマリーナーはカレンダー機能の有無により、「デイト」と「ノンデイト」に分けられます。

カレンダー機能が搭載されているモデルが「サブマリーナー デイト」で、カレンダー機能が搭載されていないモデルが「サブマリーナー ノンデイト」です。

1965年に「デイト」が発表されて以降、「デイト」と「ノンデイト」が並行して製造されてきました。機能面では、以前は「デイト」の方がムーブメント機能に優れていましたが、現在ではその差はほとんどみられなくなっています。

価格面では、利便性が高く需要がある「デイト」の方が高値で取引されやすい傾向です。とはいえ機能面には大きな差がみられないため、「ノンデイト」のクラシックな雰囲気を好む方もいます。

ロレックス サブマリーナーの人気の型番7選

時代を超えて愛され続けているロレックス サブマリーナーの人気は、今後も上昇していくことが予想されます。

ここからは、ロレックス サブマリーナーのなかでも人気の型番をご紹介します。

ロレックス サブマリーナー 5513

ロングセラー商品のロレックス サブマリーナー 5513は、初めてのアンティークウォッチとして根強い人気があります。

【型番の特徴】
製造期間:1962年~1990年
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径40mm
文字盤:ブラック
ムーブメント:Cal.1520・1530
駆動方式:自動巻き

ロレックス サブマリーナー 5513は、頻繁にマイナーチェンジが行われています。なかでも、1985年ごろまでに生産されていたフチなしモデルは希少性が高く、高値で取引されることもあるようです。通常のモデルでも相場は上昇しており、今後さらに値上がりする可能性があります。

《フチなし》

※インデックスの周りにフチがない

《フチあり》

※インデックスの周りにフチがついている

現在(※)の実勢相場は199万円であり、過去20年間で8倍ほど上昇しています。市場に出回らなくなると入手困難になるため、気になる方はぜひご検討ください。

ロレックス サブマリーナー 1680

1960年代後半~1970年代中ごろまで比較的長く製造されていたモデルであり、ヴィンテージロレックスとして人気があります。

【型番の特徴】
製造期間:1965年頃~1980年頃
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径40mm
文字盤:ブラック
ムーブメント:Cal.1570
駆動方式:自動巻き

赤サブはロレックス サブマリーナー 1680のみしか確認できない、希少性の高いモデルです。赤サブのなかでもレアアイテムとされているメーターファーストは、コレクターに人気が高く高値で取引されることが予想されます。

赤サブ以外のモデルは170万円台から取引されていますが、赤サブの場合は現在(※)の実勢相場で306万円です。1680は年式の古いモデルなので、状態の良いものほど早くなくなる傾向があります。

ロレックス サブマリーナー 16610

ロレックス サブマリーナー 16610は、5513の次に長く製造されていたデイトサブマリーナーです。

20年以上愛されているモデルであり、ケースやブレスレット、夜光の仕様、インナーリング、ルーレット刻印の偽造防止など、多くの進化がみられました。

【型番の特徴】
製造期間:1989年頃~2010年
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径40mm
文字盤:ブラック
ムーブメント:Cal.3135
駆動方式:自動巻き

116610LNとケースサイズやスペックは同様ですが、今でも非常に評価が高いです。現在(※)の実勢相場は約144万円です。

ロレックス サブマリーナー 16610LV

16610をベースにした、サブマリーナー誕生50周年を記念して発売された初代グリーンサブです。

ロレックスのコーポレートカラーであるグリーンをベゼルに採用し、限定モデルとして発売されましたが、人気の高さから定番モデルとなりました。

【型番の特徴】
製造期間:2003年頃~2010年
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径40mm
文字盤:ブラック
ムーブメント:Cal.3135
駆動方式:自動巻き

生産期間7年の間でマイナーチェンジが繰り返され、ファット4やワイドスイス、ビッグスイスなどは、400万円近い価格で取引されるケースもあるようです。

また、2020年にグリーンサブがモデルチェンジしたことで、値上がりが予想されています。現在(※)の実勢相場は233万円です。

ロレックス サブマリーナー 116610LV

2010年に発表されたセラクロムベゼル搭載のグリーンサブです。

グリーンベゼルと落ち着いたグリーンの文字盤が高級感を演出しています。スタイリッシュなデザインに魅了された方も多いといわれています。

【型番の特徴】
製造期間:2010年~2020年
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径40mm
文字盤:グリーン
ムーブメント:Cal.3135
駆動方式:自動巻き

現在(※)の実勢相場は318万円であり、116610LN以上の実勢相場の高騰が見込まれます。

ロレックス サブマリーナー 126610LN

2020年に発売された最新のサブマリーナーです。

次世代ムーブメントCal.3230を搭載し、大幅にスペックが向上しました。特に、パワーリザーブが従来の48時間から70時間に延長されたことがポイントです。

【型番の特徴】
製造期間:2020年~
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径41mm
文字盤:ブラック
ムーブメント:Cal.3235
駆動方式:自動巻き

ケースサイズも40mmから41mmへとアップサイジングが図られました。現在(※)の実勢相場は193万円です。

ロレックス サブマリーナー 126610LV

同じく2020年に発表された最新世代のグリーンサブです。16610LV時代のカーミットを思わせるようなデザイン性と人気の高さから一定の相場で推移しています。

【型番の特徴】
製造期間:2020年~
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径41mm
文字盤:ブラック
ムーブメント:Cal.3235
駆動方式:自動巻き

現在(※)の実勢相場は249万円です。230万円以上のプレミア相場を維持していますが、今もなお購入希望者が後を絶ちません。

※2023年12月時点

ロレックス サブマリーナーを愛用している有名人

ロレックス サブマリーナーは圧倒的な知名度と人気があり、愛用している有名人も多いようです。

セルヒオ・ラモス

サッカー選手のセルヒオ・ラモスさんが愛用しているモデルは、ロレックス サブマリーナーデイト116618LBです。深みのあるブルーダイヤル、イエローゴールドのケース・ブレスレットが特徴的な華やかなモデルです。

逆回転防止ベゼルは光沢のあるセラミック素材を採用し、高級感を醸し出しながら耐傷性を維持しています。インデックスの青色のクロマライト塗料が昼夜問わず視認性を高めています。ケースサイズは40mm、防水機能は300mです。

ロジャー・ムーア

ロジャー・ムーアは大ヒット映画『007』シリーズで、3代目ジェームズ・ボンドを演じたイギリス出身の俳優です。

スーツにダイバーズウォッチを合わせることが一般的ではなかった時代に、ロレックス サブマリーナーノンデイト 5513を着用していたことで話題になりました。こちらの時計は、初めてリューズガードを装備した5512とほぼ同じ仕様のモデルです。

マイナーチェンジが繰り返されているので、同じ型番でもインデックスの大きさやダイヤルの表記などに微妙な違いがみられます。

また風防にドーム型のプラスチックが採用されているので、角度によって見え方が変わる様子が楽しめます。ケースサイズは40mm、防水性能は200mです。

キャメロン・ディアス

アメリカ出身の元俳優で、ゴールデングローブ賞などさまざまな賞にノミネートされています。彼女が愛用しているモデルは、ロレックス サブマリーナーデイト 16610です。

サブマリーナーの定番モデルで、ステンレススティールのケースにブラックのダイヤルを合わせたシンプルなデザインです。

旧型のモデルで針やインデックス、ラグ、リューズガードなどのボリュームがコンパクトになっています。堅牢性は新型に劣りますが、スッキリとしたデザインを好む方にはおすすめのモデルです。ケースサイズは40m、防水性能は300mです。

レイチェル・クック

レイチェル・クックはアメリカ出身のモデルで、その美しさから多くのファンを惹きつけています。愛用しているモデルは、ロレックス サブマリーナーデイト 116610LNです。ステンレススティールとブラックダイヤルを合わせた王道モデルです。

セラミックベゼルやクロマトライト夜光塗料などの新しい素材が採用されています。旧型に比べてラグやリューズガードが太く、堅牢性が高く、インデックスや針が大きくなり視認性も向上しています。ケースサイズ40mm、防水性能300mの自動巻き時計です。

まとめ

サブマリーナーは世界初のダイバーズウォッチとして、現在も世界中から注目を集めています。1953年に誕生して以来、マイナーチェンジを繰り返し多くのモデルが発表されました。抜群の防水性と普遍的なデザイン、逆回転防止ベゼル、豊富なバリエーションがあり、人気を博しています。

特に希少性が高い赤サブなどは、市場価値が上昇しやすい傾向があります。サブマリーナーは高級感と実用性を兼ね備えているため、さまざまなシーンで活用できます。気になるモデルがある方は、入手困難になる前にぜひご検討ください。

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