人気質屋ブログ～機械式クロノグラフの構造：コラムホイールのお話編～【愛知・岐阜の質屋かんてい局】【茜部】

皆様こんにちは♪かんてい局茜部店の「N」です♪

私事ですがよりお客様に満足して頂けるように最近は特に時計の機械構造の知識習得にチカラを入れております。

LONGINES【ロンジン】L2.786.5/コンクエスト クラシック/買取実績【茜部】

5月23日のブログでも少しだけ触れさせて頂いたクロノグラフの構造で用いられる「コラムホイール」について本日はお話しさせて頂きます。

コラムホイールとは

コラムホイールはこちらのロンジンの機械では赤丸部分の青いパーツの箇所を指します。

クロノグラフの構造はクロノグラフを制御する方法の違いから「カム式」と「コラムホイール式」に分かれます。一般的には高級機に採用されるコラムホイール式の方が製造コストが高い事などから、カムホイール式よりも優れているといわれております。またコラムホイールは別の名称としてピラーホイールと呼ばれる場合もあります。

 

プッシュボタンを押す前は、このようになっておりコラムホイールが左赤丸のパーツと重なるような位置にありクロノグラフが作動しないようになっています

 

この状態からプッシュボタンを押す事でコラムホイールが回転し左のパーツが移動しクロノグラフを作動させます。

もう一度プッシュボタンを押してリセットを行うとまた元の作動前に戻ります。コラムホイールはこのように回転する事によってクロノグラフを制御しています。

コラムホイールのメリットとは

一般的には構造上カム式に比べて「プッシュボタンを押す感触が柔らかい」といった点や、「作動中の動作が比較的安定する」などのメリットがあり視覚的にも魅力的な事から時計愛好家から絶大な支持を得ています。

最後に

当たり前ですが機械式時計は様々なパーツから構成されておりその総数は一般的には200個程のパーツから作り上げられており、1つとして無駄なものがなくそれぞれ役目を得て時計を動かしています。そういった構造の中で特に優れた機械構造を持つものが名器と呼ばれて語り継がれていきます。コラムホイールの構造もその名器と呼ばれるようなムーブメントに搭載されている構造で時計の奥深さを身をもって再認識しました。

まだまだ勉強中の身ですがまた時計の内部構造についてご紹介できればと思います。有難うございました。

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