【2021年4月3日追記】
こんにちは!かんてい局で毎日査定をしている渡邉です。
本日はルイヴィトンで最も有名なバッグの一つと言っても過言ではない「ネヴァーフル」を徹底解剖していきたいと思います。
・ネヴァーフルのサイズ感や機能性、人気度
・マイナーチェンジによる新旧比較
・実際の買取金額
・破損した場合の修理方法
まで徹底的にお伝えしていこうと思います。
ネヴァーフルをお持ちの方、検討されている方は必見ですよ!お楽しみに!
ルイヴィトンとは
ルイヴィトンとはフランスのスーツケース職人「ルイヴィトン」が設立したファッションブランドです。
設立は1854年となり150年を超える歴史があるブランドです。
現在では誰もが知るファッションブランドですが、創業開始はトランク工場から始まり、次第に規模を拡大し世界初となる旅行用鞄の専門店をパリに構えました。
1885年にはロンドンに進出、1888年にはルイヴィトンを代表するライン「ダミエライン」を発表しました。
1892年頃からルイヴィトンはハンドバッグの制作を開始するようになりましたが、その作りやデザインから人気が高く、当時からコピー品が多く流通するほどでした。
そして1896年にはルイヴィトンの頭文字を使った「LV」というマークと日本の家紋に因んだ新たなライン「モノグラムライン」が発表されました。
その後ビジネスをさらに拡大し1978年、日本にも出店し国内での人気も次第に高まって現在に至ります。
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ネヴァーフルとは
今回ご紹介する「ネヴァーフル」は2007年から販売が開始され現在でも高い人気を誇っています。
ネヴァーフルとは英語で表記をすると『never full』、日本語に訳すと「どれだけ中身を入れてもいっぱいにならない」という意味で大容量、収納することが出来るバッグです。
モノグラムラインから発売が開始され、次第にダミエラインやエピライン、様々な限定ラインでも発売されているバッグです。
サイズはPM、MM、GMと3つで展開されています。
サイズ詳細
サイズ |
サイズ(横幅×高さ×マチ) |
PMサイズ |
29cm×22cm×13cm |
MMサイズ |
32cm×29cm×17cm |
GMサイズ |
40cm×33cm×20cm |
サイズは上の表の3種類となり、普段使いから、通勤通学、マザーズバッグ、旅行用バッグなど、どのような目的でも使うことができるバッグです。
続いてネヴァーフルの機能性(①軽さ、②安全性、③収納力)をご紹介していきます。
ネヴァーフルの機能性
①軽さ
どのようなバッグでも中にモノを入れると重くなってしまい、使用にストレスを感じてしまいます。
バッグ本体が重たいとより重量が増して便利だけど使いにくいバッグとなってしまいますがその点ネヴァーフルは非常に軽いんです。
PMサイズ・・・約370g
MMサイズ・・・約425g
GMサイズ・・・約660g
このようなバッグであればある程度、中に収納しても重さは気にならないです。
持ち手に関してはバッグの大きさに比べるとやや細いですが、噂では100kg耐えられる設計となっているらしいです。(入れ過ぎはお勧めしません・・・)
軽いだけでなく丈夫に作られているバッグなのです!
②安全性
バッグの口が広いトートバッグならではの悩みにも対応しています。
バッグの上部はホックで留めることができ、また両サイドに革紐がついています。
これを絞ることによって口が閉じ安全性能が向上します。
それと同時に見え方も変わりますので、ファッションに応じて使い分けることも可能となります。
③収納力
ネヴァーフルの強みは何といっても「収納力」にあります。
中にはポケットが付いておりそこに細かな物を収納することができます。
また2014年頃にマイナーチェンジがあり、ポーチが取り付けられました。
これによってさらに収納力が向上し、より使いやすいバッグとして生まれ変わりました。
このようにネヴァーフルは高い機能性を追求したバッグとなります。
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賢いネヴァーフルの活用術
一見シンプルな造りに見えるネヴァーフルですが、活用方法はさまざまです。
マザーズバッグとしての使用
ネヴァーフルは「マザーズバッグ」としても人気があります。
先述したようにネヴァーフルの強みはその「収納力」にあります。
バッグの口が大きく開き、大容量のトートバッグは子育てにピッタリのアイテムです。
PMサイズは普段のお出掛けに丁度良いサイズで、マザーズバッグとしては少し小さめな印象ですので、マザーズバッグをお求めの際はMMまたはGMサイズが最適ですね!
実際に来店して頂いたお客様からも「マザーズバッグとして使用している」とのお話を伺いました。
バッグインバッグで賢く使う
ネヴァーフルは大容量で使い勝手が抜群なバッグですが、内側に小分けがないのも特徴的です。
大容量であることからモノをいっぱい入れてしまい、バッグの中でモノがごちゃごちゃになってしまうことも少なくありません。
バッグの中で触れることにより、ボールペンのペン先が出てしまうこともあり汚れにもつながりやすいです。
そんな方にお勧めのアイテムが「バッグインバッグ」です。
ネヴァーフルのサイズにピッタリのモノが販売されており、バッグの中でポケットや小分けのスペースができますので、使い勝手の良さがさらにアップします!
ネヴァーフル唯一のマイナスポイント
使い勝手抜群のネヴァーフルですが、1点だけ気になる部分があります。
それは「持ち手が細く、柔らかい」ことです。
持ち手が細く、柔らかいこと自体は使い勝手の面では邪魔にならず、良い点ですが、
細く折れ曲がりやすいことで、使用しているうちに少しずつ表面がひび割れてしまい、使用感が表れやすくなります。
造り自体はしっかりしておりますので、ちぎれてしまうことはほとんどありませんが、買取に出す際などは、少し気になりますね。
もし使用感が気になる。またはちぎれてしまった。という場合は、ルイヴィトンで修理が可能です。
ネヴァーフルのマイナーチェンジ
先ほども記述させて頂きましたが、ネヴァーフルは2014年頃にマイナーチェンジが行われました。
実際にどのような点が変更になったのかをご紹介したいと思います。
①ポーチが取り付けられた
②内ポケット内部素材について
③内ポケットのロゴの変更
①ポーチが取り付けられた
発売当初の初期型は内ポケットが一つのみで小物を収納する際にはやや物足りなかった印象です。
これを改善したのが、ポーチの追加です。これによって収納力が向上し、より使いやすいバッグへと進化しました。
②内ポケット内部の素材について
初期型は内ポケット内部にはビニール加工がされていましたが、新型は加工がされなくなりました。
ビニール加工がされていた初期型は使い始めた頃には問題はないのですが、経年劣化や使うことによって、ビニールが剥がれてきてしまう不具合が起きるようになりました。
その劣化が起きないようにとビニール加工がされなくなりました。
【旧型】
【新型】
③内ポケットのロゴの変更
買取スタッフでも見落としがちな要素ですが、内ポケットのロゴも変更されています。
初期型は筆記体でルイヴィトンと表記されていますが、新型はブロック体で表記されるようになりました。
ロゴの表記に関しては好みがありますが、個人的にはブロック体の方が見やすくて良いのではないかと思います。
【旧型】
【新型】
この3点が主なマイナーチェンジの詳細です。
初期型は現在発売されておりませんが、中古では多く流通している現状です。
このマイナーチェンジの内容を見ていただいて、気にならないのであれば、初期型の方が安くお買い求め頂けます。
反対により便利に使いたいのであれば新型をお勧めします。
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ネヴァーフルの定価
ネヴァーフルは当時の定価で10万円を軽々と切ってしまう価格設定でした。
今では考えられない驚きの価格ですね!
実際に発売当初と現在の定価の比較をしてみましょう!
ネヴァーフルの定価比較
モデル |
発売当初の定価 |
2020年7月時点の定価 |
ネヴァーフルPM |
68,000円 |
163,000円 |
ネヴァーフルMM |
74,000円 |
172,000円 |
ネヴァーフルGM |
78,000円 |
180,000円 |
(※価格は税抜きです)
2021年1月に定価が上がりました!
以前定価を上げたルイヴィトンですが、2021年1月にさらに定価が上がりました。
最新の定価情報はコチラです。
モデル |
2021年1月最新の定価 |
ネヴァーフルPM |
168,000円 |
ネヴァーフルMM |
177,000円 |
ネヴァーフルGM |
185,000円 |
それぞれ5,000円ずつ定価があがっていますね!
発売当初の定価と2021年1月現在の定価を比べてみると、なんと倍以上の価格となっております!
一番小さいサイズであるPMサイズでも16万を超えております。
ルイヴィトン自体が老舗ブランドではありますが、ここ数年での定価の上がり幅を見てみると、ブランドの需要が高くなり、ルイヴィトンのブランドとしての力が大きくなっているのがわかります。
定価からみるネヴァーフルの凄さ
以前と比べて定価があがっていることは、どのブランドにも共通して言えることですが、
ルイヴィトンのみで見た場合、定価がここまで上がったモデルは実はそこまで多くありません。
そのワケは『現行モデルとして継続している』ことにあります。
ルイヴィトンの場合は、人気の無いモデルや需要の少なくなったモデルは「廃盤」となり、生産が終了されます。
ルイヴィトン現行モデルの中でも10年以上継続して販売されているモデルは、代表的なモデルでいうと「キーポル」や「スピーディ」「アルマ」など数が限られます。
ロングセラーであるということは、そこまでの人気があるということですね。
さすが「ネヴァーフル」です。
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気になる買取金額について
ルイヴィトンの商品はフランス本国の人気だけでなく日本やその他の国々でも人気が高いので、買取相場は他のブランドよりも高くなる傾向にあります。
その中でもネヴァーフルの人気は発売開始からトップクラスの人気を維持していますので、買取金額は期待できます。
実際に買取金額をまとめてみました。
状態 |
旧型 |
新型 |
未使用品 |
90,000円前後 |
130,000円前後 |
Aランク |
70,000円前後 |
110,000円前後 |
Bランク |
50,000円前後 |
80,000円前後 |
※ダミエライン MMサイズでの買取り金額の目安(2021年4月現在)
未使用品ですと税抜きの定価から7~8割近い金額で買取させて頂いている現状です。
その率の高さは人気があってこそ出せる金額となります。
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ネヴァーフルの定番ラインと限定ラインをご紹介
ネヴァーフルは広い用途で使用できることから高い人気を誇るモデルですが、様々なラインや豊富なカラーバリエーションがあることも人気の理由の一つです。
今回は定番のラインと、一時的に販売されていた限定ラインをご紹介します。
※バナーより商品一覧ページに移動しますが、タイミングによって在庫がない場合がございますので、ご了承お願いいたします。
定番ライン
モノグラムライン
ルイヴィトンの定番ラインであるモノグラムラインは、ネヴァーフルも例外はなく定番で人気が高いモデルです。
ダミエ・エベヌライン
モノグラムラインと並び、高い人気を誇るダミエライン。モノグラムとは異なり持ち手部分がヌメ革ではないことから、見た目での劣化が気にならない部分は大きなメリットです。
ダミエ・アズールライン
ダミエラインのホワイトを基調としたラインです。ルイヴィトンの定番であるブラウンを基調としたラインとは異なり、明るい雰囲気を持つラインです。
エピライン
1985年に登場しヴィトンの歴史を支えてきたエピライン。ラインとしては定番ですが、ネヴァーフルで登場したのは2015年と意外に最近なんです。
先に挙げた3つのラインとは異なり「MMサイズ」のみの展開となっております。
限定ライン
人気は高いものの、一時的に販売されたラインなど、定番以外のラインをいくつかご紹介します!
モノグラムローズ
2009年に登場したモデル。2001年にコラボレーションしたスティーブン・スプラウスへのオマージュとして誕生したラインです。2001年コラボのグラフィティラインは現在でも高い人気を誇ります。
草間彌生コラボ
2012年のコラボレーションしたラインです。水玉模様が特徴的なこのラインはバッグ内側まで模様が入っており、カラーも3つの展開があります。
イカットフラワー
2013年のサマーコレクションとして登場したこのモデル。表面のプリントと内側のイカットフラワーが特徴的です。爽やかなカラーは夏にピッタリですね!
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ネヴァーフルの流通量
ネヴァーフルはこのような理由で人気が高いと記述させていただいていますが、実際にどれほどの人気があるのかを買取件数で検証してみましょう。
下記は実際にかんてい局茜部店で買取りした個数です。ご覧ください!
2007年~2020年までの期間の買取り個数
PMサイズ・・・250個以上
MMサイズ・・・400個以上
ネヴァーフルの合計買取り個数・・・650個以上となります。
この数字を見ていただくと分かりますが、とてもすごい数字です、
買取に関してはなかなか同じバッグの持ち込みはありません。
それなのにこれだけの量のバッグが買取で持ち込まれるのは、それだけこの「ネヴァーフル」が売れたから、この買取件数が実現するのです。
※あくまでも「茜部店」ならではのデータになりますのでご参考までに!!
ルイヴィトン製品の修理について
ルイヴィトン製品に関しては、メーカーのリペアサービスを受けることが出来ます。
リペアサービスを受ける方法としては2つあります。
①店舗への持ち込み
リペアサービスは全国の店舗で受け付けておりますので、実際にお品物を店舗み持ち込んで修理を申し込むことができます。
修理は1回につき2点まで、直近12ヵ月で合計12点まで受け付けることが可能です。
②発送による受け付け
店舗まで持ちこむのが大変。近くにショップが無い。そんな方々にオススメの方法は、修理してほしいお品物を「発送」することです。
一時は行なっていないサービスでしたが、発送での修理を受け付けてくれるようになりました。
ルイヴィトンのサイトから規定の用紙を印刷・記入しヤマト運輸で発送することで、修理を受け付けてもらえます。
発送会社はヤマト運輸に限られますが、全国的に細かく支店やコンビニなどの受付店舗がありますので、安心ですね。
最後に
本日はルイヴィトンのネヴァーフルについてご紹介させて頂きました。
私はこのネヴァーフルが発売された2007年には買取査定をさせて頂いておりましたが、発売され思ったことが、「なんてお買い得なバッグなんだ」と驚きました。
私が女性であれば間違いなく「欲しい」と思ったほど魅力があるバッグです。
発売当初から未だに人気が衰えていないことも驚きです。ルイヴィトンのバッグの購入をご検討の方、便利なトートバッグをお探しの方には是非お勧めのバッグです。
かんてい局でも「お買い得な中古品」から使用されていない「未使用品」まで取り扱いがございますので、よろしければご検討下さい。
筆者プロフィール
本日は最後まで読んで頂きありがとうございました。
今回この記事を監修させていただきました私「渡邉」のプロフィールをご紹介致します。
渡邉 義和(わたなべ よしかず)38歳
25歳でかんてい局に入社し鑑定士として勤続13年のベテランです。
得意ブランドはルイヴィトン、シャネルのバッグ類です!
ヴィンテージ商品から新作まで「ギリギリの買取り価格で攻めさせて頂きます」
ご来店お待ちしております。