こんにちは!かんてい局小牧店です!
本日は、めったに入荷しない「アウイナイト」が入荷したので、こちらのご紹介記事です♪
ドイツの「パライバトルマリン」とも呼ばれる、「アウイナイト」のピアスが入荷してオンラインショップに出るやいなや売れてしまったので、実は探している方も多いのではないでしょうか!?
じつはこちらの宝石ですが、漫画「七つ屋志のぶの宝石箱」にも登場していて、実際に見てみたくて気になっておりました。
本日のブログは、
・アウイナイトとはどんな宝石か?
・アウイナイトの価値が知りたい
・アウイナイトが小さい石しかない理由が知りたい
を一緒に学びたいというお客様に読んでいただきたい記事となっております!
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アウイナイトについて
産地
最初に見つかったのはイタリアのヴェスヴィオ山のソンマ山であり、様々な地域の不完全な火成岩に現れます。
南ドイツのアイフェル産が有名でしたが、現在は閉山されており採掘は既に終了しております。
近年ではラピスラズリの産地である、アフガニスタンでも見つかっていますが、含有物が多かったりして宝石のクオリティの物の流通は少ないと言われています。
そのような状況もあり、これからも流通が増えることは無いと予想されます。
性質・特徴
カラーは深いコバルトブルーとネオンの輝きが唯一無二の存在感がございます。
「アウイナイト」はラピスラズリに含まれる鉱物の一つで、
サファイアとは違う純粋な青のカラーが特徴です。
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和名:hauyne(藍方石)
主要化学成分:アルミノケイ酸硫酸ナトリウムカルシウム
(ラピスラズリの主成分と同じ)
グループ:方ソーダ石の準長石で等軸晶系。
光沢(光の反射の質感):カラス光沢~油脂光沢
晶系(結晶の形の分類):立方晶系
比重(同じ体積の水と比べた密度):2.4-2.5
屈折率(光を屈折させる強さ):1.49-1.51
モース硬度(傷つきにくさ):5.5~6
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石言葉
アウイナイトはてんびん座の星座石です。
石言葉は、「高貴」「情熱」
過去のこだわりや執着を解き放ち、明るい未来へ背中を押してくれるような力がある。
また他にも、愛情を豊かにする、集中力を高める、興奮を鎮めるなどにも効果があると言われています。
同じグループの鉱石(方ソーダ石のグループ)
方ソーダ石とは、準長石の一種で、方ソーダ石のグループに属するケイ酸塩鉱物のことです。
・藍方石(アウイン)
・青金石(ラズライト)
・黝宝石(ノゼアン)
・方ソーダ石(ソーダライト)
↓こちらは文字盤がソーダライトです。
↓ラピスラズリは、青金石を主成分として、同じグループの方ソーダ石、藍方石、黝方石などの複数が加わった固溶体の半貴石で不透明です。
深い青のカラーと、黄鉄鉱を含んでいることから、その輝きは「夜空」に例えられることもあります。
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名前の由来
フランスの鉱物学者で聖職者の「R.J.Hauy(ルネ・ジュスト・アウイ)」氏が、結晶学における偉大な発見をたたえられたことが名前の由来です。
ルネ=ジュスト・アウイ(1743-1822)とはフランスの鉱物学者で、聖職者です。
パリで学び、パリの植物館で働いた後、1783年に科学アカデミーの館員となって高等師範学校などの教授を務めました。
1784年に床に方解石「カルサイト」を落とした時、元の結晶と同じような形に割れた破片から、「結晶は小さなユニットの繰り返しで出来ている」という説を唱えるようになります。
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青以外のアウイナイト
アウイナイトは青が鮮やかなコバルトブルーが一般的ですが、それ以外にも白、灰色、黄色、緑、ピンクも存在しています。
アウイナイトとサファイアの違いは?
アウイナイトとサファイアのカラーは似ているのですが、違いが分かるのは、アウイナイトの持つ独特の「ネオン」の発色です。
この「ネオン」の感覚は、写真になるとあまり伝わらないので、表現が難しいのですが、
サファイアは受けた光の反射で透明に輝くイメージだとすると、
アウイナイトは自ら青く蛍光に光っているような蛍光の印象を受ける宝石です。
一番しっくりくるのは、夜光塗料の色とか、蛍の光る色です。
その為、小さな石でもとても印象的に感じました。
こちらがアウイナイト⇩
こちらがサファイア⇩
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アウイナイトの希少価値は?
アウイナイトは最も美しい青色の石と言われていて、鉱物が好きな愛好家の間でも人気のある
石ですが、産地が限られている事や、硬度の低さやクラックの多さからファセットカット※1が出
来るような大粒の結晶は珍しいと言われています。
バイヤーの方でも、0.1ct以上に出会うことは希少というくらいです。
ちなみに実際にアウイナイトのジュエリーやルースがどのぐらいの価格で販売されているのかを楽天やショッピングサイト、専門店などで見てみると、ルースだけで
0.03~0.05ct前後・・・・1万円台
0.1ct以上・・・・数万円
0.2ct以上・・・・10万~14万
0.3ct以上・・・・15万~
0.4ct以上・・・・4、50万円
そして、ジュエリーに加工されているものは、数百万するものも見かけました。
※1 ファセットとは宝石を平らに磨いた面のことで、宝石の表面に多数の面を作ることで
光を屈折させたり反射させ、宝石自身が輝いているように見せるカットのことです。
代表的なのがダイヤモンドのカットですね!
最後に
いかがでしたでしょうか?宝石の世界は奥が深くて、興味深いものです。
サファイアよりも美しいと言われながら、「アウイナイト」を認知している人ってそれほど多くは無いと思います。ですから、宝石は希少すぎても有名になれないようです。
これからも面白い宝石ジュエリーをどんどん入荷してまいりますので、
アウイナイトが見てみたい方は、一度小牧店に在庫の確認をして、是非足を運んでみて下さい。
参考:七つ屋志のぶの宝石箱(著:二ノ宮知子)展覧会限定ミニブック P.3.5.14.15
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