こんにちは。
かんてい局小牧店、鑑定士の森野です。
本日のブログではロレックスのディープシー/Ref.116660とサブマリーナー/Ref.116610についてお話をさせて頂きたいと思います。
どちらも本格的なダイバーズウォッチですが、見た目の印象やスペックなど魅力的な点も多くどちらにしようかとても悩みますよね。
Ref.116660 ディープシー
Ref.116610 サブマリーナー
また今回ご紹介するモデルはどちらも既に廃盤となっており、新型が販売されている為【前型】となってしまっているモデルです。
ただ、どちらもまだ新型が発売されているからこそ人気が高いモデルで、前型(前作)であっても中古市場ではまだまだ高額で取引されているものになります。
また、旧型と新型を比べると、旧型の方が中古市場では価格が少し安価になるものが多いので、中古で購入時に新型と比べても少しお手頃な価格で購入が出来る為、購入をご検討されている方は是非ご覧になって頂き、スペックなど参考にして頂けたら幸いです。
ディープシーとサブマリーナーの違いについて
さて、ここからが今回のブログの本題となります、【ディープシー】【サブマリーナー】の違いをご紹介させて頂けたらと思います。
遠目から見ると判断はつきにくいですが、近くでご覧になって頂くと圧倒的な違いがあり、また見た目では分からない内部的な部分(スペック)についていもお話させて頂きます。
防水性能
では一つ目の違いは【防水性能】です。
どちらもダイバーズウォッチに位置付けられるモデルですが、この防水性能に圧倒的な違いございます。
まずRef.116660/ディープシーの防水性能は【3,900m】となっているのに対して、
Ref.116610/サブマリーナーの防水性能は【300m】です。
これだけ見るとサブマリーナーの防水性が低く感じますが、違うんです。
ディープシーの防水性能が高すぎるんです。。
2008年にシードゥエラーの後継機モデルとして登場したのですが、シードゥエラーの1,220m防水を大きく上回る程の防水性能となっております。
日常生活において300m防水は十分すぎるほどの性能ですが、ディープシーの3,900m防水は比にならないくらいの防水性能という事が言えます。
サイズ
では二つ目の違いは【サイズ】です。
ディープシーのサイズ径は【約44.0mm】
サブマリーナーのサイズ径は【約40.0mm】
ディープシーの方がやや大きいという事が分かります。
サイズ径に大きな違いはないのですが、厚みが大きく異なります。
ディープシーのケース厚は【約18.0mm】
サブマリーナーのケース厚は【約12.0mm】
約6.0mmの差がありますが、3,900m防水性能を成立させるにはこのケースの厚さが必要という事ですね。
また、ディープシーにはヘリウムエスケープバルブが搭載されている為、この機構の兼ね合いもありますね。
ベゼル
三つ目の違いは【ベゼル】です。
見た目は同じ黒色のベゼルですが、よく見ると目盛りの表示が異なります。
ディープシーは目盛りが全体にあるのに対して
サブマリーナーの目盛りは3時部分までしか目盛りがありません。
これも深い場所での潜水を目的としている為、目盛りの数がディープシーの方が多くなっております。
サイクロプスレンズ
では四つ目の違いです。
それは【サイクロプスレンズ】です。
視認性をよくするため、カレンダー表示を見やすくするためにサイクロプスレンズがサブマリーナーには付いている一方、ディープシーにはこのサイクロプスレンズが付いておりません。
潜水を目的としたディープシーにおいてはこのサイクロプスレンズがガラス破損の原因にもなってしまうそうです。
深海では水圧が高く、このサイクロプスレンズが水圧をばらけさせてしまうため、あえてサイクロプスレンズを取っているそうです。
ムーブメント
さてこちらが最後の違いになりますが、【ムーブメント】の違いです。
これだけ防水性能に違いがあるとなると、やはりキャリバーも異なってくるのかな。。
なんて思いますが、実はディープシーとサブマリーナーのムーブメント(キャリバー)は一緒なんです。
どちらもCal.3135を搭載しており48時間パワーリザーブとなっております。
ケースサイズやケース厚やエスケープバルブによってこの防水性能の違いを生み出しているのですが、たったこれだけの違いでこの差ってすごいですよね!
最後に
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回はディープシー/Ref.116660とサブマリーナー/Ref.116610の違いについてお話をさせて頂きました。
冒頭でも述べたようにどちらも廃盤品(ディープシーは2018年、サブマリーナーは2020年に廃盤)となっているモデルですが、まだまだ中古での人気が高いモデルです。
特にディープシーにおいてはブルー(Dブルー)や、グリーンサブ(116610LV、ハルク)は非常に高額となっております。
相場だけで言えば旧型の方が多少お安くはなりますが、高額なことには間違いありません。
どちらも魅力的なモデルで本当に悩んでしまいますよね。。
同じモデルであっても文字盤の違いがあり選択肢も様々な為、決めきれないのも魅力だと感じます。(ちなみ今回ご紹介しているディープシーはマーク3と呼ばれる文字盤です)
かんてい局では店頭ではもちろんのことオンラインストアでも多数販売がございます。
是非お時間がございましたらお気軽に覗いてみてください!
またYouTubeでも違いをご紹介しております。
実機紹介はもちろん、着用シーン等もありますので是非一度ご覧になってみてください!!