高級時計の中でも「万能に使える1本」として人気の高いオメガのアクアテラ。
その中でも中古市場は種類が豊富で、状態も価格帯も幅広く、初めて選ぶ方にとっては「結局どれを選べばいいの?」と迷いやすいポイントが多いモデルでもあります。
今回の記事では、
・アクアテラの魅力
・アクアテラの世代/ムーブメントの違い
・中古で選ぶ際の重要ポイント
など、アクアテラを検討している方に役立つ情報をまとめてお伝えします。
「一生モノの時計を手に入れたい」「失敗しない中古選びをしたい」そんな方はぜひ参考にしてください。
オメガ シーマスター アクアテラとは?

アクアテラはアクア(水)とテラ(陸)という意味を持ちシーマスターコレクションの中でも、“海でも街でも似合う時計”というコンセプトで作られています。
ダイバーズウォッチのようにゴツすぎず、ドレスウォッチのように繊細すぎない。その絶妙なバランスが人気の理由です。
シーマスター アクアテラの魅力
近年人気や需要が高くなっている、アクアテラの魅力をお伝えします。
スポーツとドレスの中間にいる万能モデル
アクアテラは150m防水や視認性の良いデザインを持ちながら、ビジネスシーンでも十分通用する上品さがあります。
「オン・オフどちらでも使える時計が欲しい」
という方にはまさにぴったりで、実際に最初の高級時計として選ばれることもかなり多いです。
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実用性がずば抜けて高い
コーアクシャル機構や高い防水性能など、オメガらしい耐久性と精度の高さも魅力。普段使いで気兼ねなく使えるのは、アクアテラならでは。
シンプルゆえに飽きにくい
デザインが時代に左右されにくく、年代を問わず長く使える点も中古市場で人気が高い理由です。
シーマスター アクアテラの世代・年式の違い
中古で選ぶうえで、ある程度の“年代の違い”を理解しておくと失敗が減ります。
第1世代:2002~2008年頃(キャリバー2500系)

2002年に誕生したアクアテラ。
第1世代のアクアテラはRef.2503.50など6桁表記の型番がメインの世代です。

ムーブメントはキャリバー2500系の初期のコーアクシャルが搭載されていることもあり、後の世代と比較すると安定感に欠けています。
文字盤には「CO-AXIAL CHRONOMETER」の文字が記載されています。
第2世代:2008~2017年頃(キャリバー8500系)

第2世代のアクアテラは、縦線の入ったタペストリー文字盤が特徴です。
完全自社ムーブメントである「8500系」のコーアクシャルを搭載しています。
安定感が増し、機能性も向上しています。

自社ムーブメントを使用し始めた2007年頃から14桁の型番が使用されるようになりました。
また2014年頃から同じキャリバー8500でも、後期型となるマスターコーアクシャルが搭載されています。
電磁波から耐える耐磁性能が元々1,000ガウスの15,000ガウスまで向上しており、後のマスタークロノメーター検定合格と同等レベル。
文字盤の記載が前期タイプは「CO-AXIAL CHRONOMETER」ですが、後期タイプは「MASTER CO-AXIAL CHRONOMETER」に変更されています。
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第3世代(現行):2017年~現在(キャリバー8800/8900系)

2017年から現在まで続いている現行のアクアテラ。
ヨットのウッドデッキをイメージした「チークコンセプト」と呼ばれるボーダーのデザインが特徴的です。

ムーブメントはCOCS(スイス公式クロノメーター検定協会)のクロノメーター検定に加え、さらに厳しいMETAS(スイス連邦計量・認定局)のマスタークロノメーター検定に合格しているキャリバー8800/8900を搭載しています。
マスターコーアクシャルの耐磁性能をそのままに、精度をさらに改善し文句の付け所のないムーブメントになっています。
文字盤には「CO-AXIAL MASTER CHRONOMETER」の文字が記載されています。
ケースサイズ41mmのモデルには8900系、38mmのモデルには8800系のキャリバーが搭載されています。
失敗しない中古アクアテラの選び方/ポイント
ここからが一番重要な内容です。
実際に中古アクアテラを買う際、どこを見てどう選べば後悔しないのか? 鑑定士として日々アクアテラを見ている立場からポイントをお伝えします。
①中古の価格帯
まず時計を選ぶときに重要なのは予算です。
中古価格は第1世代<第2世代<第3世代と最新に近いほど高くなります。
・第1世代→30~45万円前後
・第2世代→40~60万円前後
・第3世代→50~65万円前後
ステンレススチールのみのモデルですが、ざっくりとした中古相場価格です。
第2世代の中でも後期であるマスターコーアクシャルのモデルは第3世代と近い相場で推移しています。
ちなみにベルトがラバーやレザーの場合はステンレスモデルより少し価格を抑えることができます。
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②ケースサイズ
アクアテラは現行メンズモデルでは41mmと38mmの2サイズ展開、過去のモデルでは36mm、38.5mm、41.5mmのモデルもあります。
日本人の腕周りであればどのサイズでもなじみやすいですが、サイズ感が分からない方に向けて目安をお伝えします。
・腕周り16cm以下 →~38mmが馴染みやすい
・腕周り16.5〜18cm → どちらも◎
・腕周り18cm以上 → 41mmがバランス良い
メジャーなどで腕周りを確認して、自分に合うサイズ感も1つの選ぶポイントです。
③ベルトの素材
アクアテラのケースはステンレススチールがメインで使用されていますが、ベルトの素材はステンレス、レザー、ラバーのモデルがあります。
【ステンレススチール】

時計に使用されている定番のステンレススチール。
重量や強度や耐久性が高く、中古相場も高い傾向にあります。
【レザー】

レザーは文字盤に合わせたカラーで高級感のある雰囲気に変わります。
夏は汗などで染みることがあるので、季節によって交換する方も多いです。
【ラバー】

レザー同様文字盤に合わせることができ、カジュアルな雰囲気を出すことができます。
レザーとは異なり季節や環境を問わないので、年中着用することも可能。
高級感よりカジュアルさが出るので、シーンを選ぶことがあります。
一番のおすすめは強度もありシーンを選ばないステンレスベルトです。
他の人と被りたくない、雰囲気を変えたい、変化を楽しみたい方は複数ベルトを交換しながら着用もおすすめです。
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④ 世代/ムーブメント
腕時計の心臓部であるムーブメントの違いも、後悔しない選び方には重要です。
世代については先述した通りですが、簡単に世代やムーブメントによる違いをお伝えします。
・第1世代(2500系):初期のコーアクシャル搭載。手頃で初めての高級時計に◎
・第2世代(8500系):安定性が高く、中古市場で最も狙いやすい
・第3世代(8800/8900系):耐磁性・精度・パワーリザーブなど性能が現代最高レベル
どの世代も優秀なムーブメントを搭載していますが、改良を重ねているだけあって、最も優れているのは第3世代です。
ただコスパを考えると第2世代という選択肢も見えてきます。
中古で絶対にチェックすべきポイント
今回おすすめしている中古品は使用されていることもありそれぞれ使用感も違います。
鑑定士の目線で特に注目する部分をご紹介します。
ケース・ブレスレットの傷

普段使用している時計はケースやブレスレットに多くの傷が生まれます。
特に深い傷の場合は磨きをかけても消えないことが多いので、目立つ傷がないかの確認は必須です。
磨き済みで傷がないものを選ぶとOK。
ガラスの傷/コーティング
ガラスの欠けや傷も注意が必要なポイントです。
ガラスについた傷や欠けは直そうと思うと交換しかなく、オーバーホールとセットで高額になる場合がほとんど。
またオメガの時計は無反射コーティングが施されており、ガラスに傷がなくてもコーティングに傷や剥がれがあると光にあてたときに気になります。
ネット購入の写真では伝わりづらいので、実際に品物の確認をおすすめします。
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付属品の有無

保証書(ギャラ)や箱の有無は、将来的なリセールにも影響。
特に保証書は有無で5万円以上の差額がでることもあり、購入したあとも付属品は捨てずに保管しておいた方が良いです。
メンテナンスの有無
アクアテラはコーアクシャルというオメガ特有のムーブメントを使用していることもあり、メンテナンスはメーカー対応になることがほとんど。
オーバーホール周期が8~10年で良いとはいえ、メンテナンスしていないものやメンテナンスから期間が経過しているものは、すぐにメンテナンスが必要になる場合があります。
メーカーで修理すると10万円以上かかる場合が多いので、なるべくメンテナンス済みのものを選ぶことをおすすめします。
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中古でおすすめのアクアテラ3選
中古品でおすすめするアクアテラを3つご紹介します!
①231.10.39.21.01.002 アクアテラ (第2世代後期)

型番:231.10.39.21.01.002
ケースサイズ:38.5mm
キャリバー:8500(マスターコーアクシャル)
中古相場:50~55万円(付属品完品の場合)

コスパ重視であればこのモデル!
第2世代の後期であるマスターコーアクシャルを搭載したモデルです。
シンプルなブラック文字盤でシーンを選ばず着用できます。
②220.12.41.21.03.001 アクアテラ(第3世代)

型番:220.12.41.21.03.001
ケースサイズ:41mm
キャリバー:8900(マスタークロノメーター)
中古相場:55~65万円(付属品完品の場合)

ラバーベルトのモデル。
季節や環境を選ばず使用でき、文字盤と同色のラバーがカジュアルさを出しておしゃれなモデルです。
第3世代の最新のムーブメントが搭載されているので、機能性も抜群です。
③220.10.38.20.03.005 アクアテラ(第3世代)

型番:220.10.38.20.03.005
ケースサイズ:38mm
キャリバー:8800(マスタークロノメーター)
中古相場:85~90万円(付属品完品の場合)

2025年新作のターコイズ文字盤のモデル。
中古市場にも数が少なく、他の方と被りたくない方に特におすすめの1本!
中古アクアテラを買う店はどう選ぶ?
最後に、どこで買うかも非常に重要です。
・真贋チェックがしっかりしている店
・保証付きの店舗
・実物写真が豊富
・メンテナンス歴が明記されている
特に中古時計は“信頼できる店選び”がすべてと言ってもいいほど大事です。
質屋かんてい局ではすべての条件を満たしています。
アクアテラを検討中の方はぜひかんてい局にご相談ください!
最後に
アクアテラは、どの世代もデザインが良く、普段使いにもフォーマルにも合わせやすい万能モデルです。
中古で探すことで選択肢が広がり、自分にぴったりの1本を見つけやすくなります。
ただし、状態・サイズ感・ムーブメント・付属品など、注意すべきポイントが多いのも事実。
今回ご紹介した内容を参考に、後悔しない中古選びをしていただければ嬉しいです!