人気質屋ブログ～鑑定士のダイヤモンド査定ポイント：LDH(レーザードリルホール)編～【愛知・岐阜の質屋かんてい局】【茜部】

皆様こんにちは。

かんてい局茜部店「N」です。

先日大粒のダイヤを買取させて頂きました。鑑定書によると1.5カラットありますので存在感が凄1カラットアップのものを凌駕しており、貴重なお品をお譲り頂き有難うございました。

今回はこちらの鑑定書の備考欄にある、【レーザードリルホール】についてご説明します。ジュエリーにお詳しくない方はご存じないかと思われますが、鑑定士にとっては必須の知識ですのでご興味ある方もいらっしゃると思いますのでご説明させて頂きます。

LDH(レーザードリルホール)とは
レーザードリルホールの査定金額について
まとめ

LDH(レーザードリルホール)とは

フェイスアップ(ダイヤを上から見る)でダイヤを確認すると赤丸部分に複数箇所に内包物があるのが確認できます。

こちらのダイヤを横から見るとある特徴が御座います。

赤色の←部分に細い糸のようなキズがあります。こちらがLDH(レーザードリルホール)と呼ばれるダイヤの処理になります。

黒色の内包物(ダークインクルージョン)を無くすためLDHを行います。この処理の過程でレーザーでダイヤに穴を開けてダークインクルージョンをなくしますので、このような線上の不自然なキズが確認できます。

レーザードリルホールは、ほとんどの場合でテーブル(ダイヤの上側)側から行われます、これはダイヤは上から見る事が多い為横からレーザードリルを入れるとダイヤを横に走る線が肉眼でも目立ってしまうからです。実際先程のフェイスアップの画像からはほとんどレーザードリルが分からない事から、鑑定士はダイヤを上のみではなく横からなど多角的にルーペで確認します。

レーザードリルホールの査定金額について

人工的にダイヤに手を加えてもいいとされているのはカットのみとなりますので、レーザードリルホールはダイヤに意図的な処理を行っている事になりますのでやはりマイナス査定となりますので、無処理石よりおよそ20%～30％程安くなる傾向にあります。減額金額はレーザードリルホールの数や位置などによっても変わってきます。

まとめ

レーザードリルホールは、見た目としてはカーボンがなくなり見栄えが良くなりますので一概に悪い処理ではありません。宝石販売店などでもレーザードリルホールがある事で通常よりもお求めやすい金額で販売されている事が一般的ですので、よりリーズナブルに見た目が綺麗なダイヤを手に入れる事ができるチャンスでもあります。レーザードリルホールのメリット、デメリットを理解し購入・売却する事が望ましいと思いますのでより詳しいお話がお聞きしたい方が御座いましたら是非かんてい局のスタッフまでご相談下さいませ。