かんてい局茜部店の山内です!
本日は「ロレックス」の定番・人気モデルである「Ref.16710/GMTマスター2」の買取価格と査定ポイントについて記事を書いていますので是非、参考にして頂けると幸いです。
Ref.16710/GMTマスター2とは
製造年数:1990~2007年
ケース径:40.0㎜
防水:100m
キャリバー:Cal.3185/自動巻き(Cal.3186/自動巻き)
パワーリザーブ:48時間
1955年、ロレックスがパン・アメリカン航空(パンナム航空)の国際線パイロットから依頼され、初代GMTマスターが開発されました。
「GMT」とは「Greenwich Mean Time」の略で「世界標準時」を意味します。
イギリス・ロンドン郊外にあるグリニッジ天文台を子午線とし、国際的な基準時刻として採用されています。
GMT機能によって異なった時刻を把握できるようになり、特にパイロットという他国に行く仕事においては重宝される機能となっております。
またGMTマスター「2」という名称のため、前モデルがあり「GMTマスター」は2ヵ国でしたが、「GMTマスター2」は3ヵ国の時刻が把握できます。
そんなGMTマスター2ですが、ベゼルの色が特徴的です。
16710/GMTマスター2のベゼルのバリエーションは多彩で、黒×赤、青×赤、黒単色の3つがありす。
また今回買取させて頂いたGMTマスターⅡは「16710」で、新型の「126710」がありますので、2世代前の型となります。
変更点としてはリューズガードが大型化したり、ブレスの仕上げが鏡面仕上げとなったりと細かい点はいくつかありますが、一番の変更点はムーブメントが変更になりましたので、単純に新型の方が性能がアップしております。
ムーブメント
GMTマスター2(Ref.16710)やエクスプローラー 2(Ref.16570)へ搭載されたCal.3185/自動巻きムーブメントは、短針単独駆動が特徴です。
GMTマスター2においては、両方向回転ベゼルとの併用によりサードタイムまで読み取りが可能となっています。
前ムーブメントにあたるCal.3085との違いは、テンプを支えるブリッジがシングルからツインへ変更された点と調整機構がマイクロステラスクリューからマイクロステラナットへ変更された点ですが、この変更により、精度面に安定性が加わり、また、あがき調整も容易に行うことが出来るためメンテナンスも有利に行えるようになりました。
調整機構のマイクロステラナットにおいては、フリースプラング仕様であることから摩擦による消耗が無くなることによって耐久性が増し、且つ、耐振性においても向上しています。
フリースプラング仕様はロレックス以外にもパテック・フィリップやランゲ&ゾーネ、ブレゲ等といった高級ブランド時計にも採用され、1990年代におけるムーブメントの中では、機能面と実用面の両面において最高クラスのムーブメントとなっています。
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GMTマスター2の査定が高い理由
現行品のGMTマスター2でも新品は正規店でも入手が難しくベゼルのカラーバリエーションも限られているため中古でも高い人気があります。
特に今回のような5桁リファレンスと呼ばれる「ネクストヴィンテージ」と呼ばれる年代の時計は中古品でしか手に入らないため特に人気となっています。
サブマリーナーが「海のロレックス」でエクスプローラが「陸のロレックス」だとすると、GMTマスターは「空のロレックス」です。
即座に他の時間帯をチェックできる実用性に加え、他にはない個性的なカラーリングを持つことが人気の理由といえます。
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GMTマスター2の査定ポイント
①外部状態
まず見るポイントとしてはケースやブレスレット部分などの外装全体の状態チェックになります。
ブレスレットなどは使用に伴うキズがありますが、小さい擦りキズや小キズであれば、外装仕上げにてある程度はキレイになりますのであまり気にして頂く必要はありません!!
とは言え、今回のようなステンレスモデルでも打ちキズや凹みキズなどは研磨でも落とす事ができませんのでそのような状態になると査定額に影響する事があります。
またブレスレットの経年劣化に伴う「伸び」に関しては修復する事が出来ないため査定ポイントとしては重要なポイントです。
②内部の状態
機械式(自動巻き・手巻き)の時計の場合は必ず時計の精度や内部に異常が無いかをチェック致します。
内部に何か問題があると、時間が進んだり・遅れたりしてしまいます。
時計としてその状態では販売する事が出来ませんので、買取り後はオーバーホール等のメンテナンスを行います。
その時に内部機械に損傷が見られたりすると、パーツの交換等も行わなくてはならなくなりますのでその分費用が掛かってしまいます。
ご紹介のGMTマスター2は前オーナーさまがメーカー以外で「オーバーホール」をされてお持ちいただきました。
修理明細を拝見すると色々なパーツが交換されておりますので修理金額もやはり高額になります。
よくあるご質問として「メンテナンス」や「オーバーホール」をしてから査定に出した方が査定金額は高くなるの?
とよくお伺いしますが、答えは確かに私たちでメンテナンスする事もないため「査定価格が高くはなります。」
しかし修理代金以上「プラス」になるのか?を考えると修理に出す前の状態でお持ち頂いた方が良いと思われます。
私たちの提携修理工房で修理コストは抑えておりますので、メンテナンスが必要な状態でも通常の査定金額より大幅に査定金額を下げる事もないため「使わないかな」と思われたらそのままお持ち頂く事をおススメしております。
③ガラスの状態
時計の顔(フェイス)になるためキズがあれば交換が必要な箇所のため特に入念にチェックします。
ガラスエッジに欠けがある場合は「肉眼で確認できるようなキズ」の場合はマイナス査定になる事もあります。
④付属品の状態
時計をご購入される場合には専用ケース(箱)やギャランティカードと呼ばれる保証書が一緒に付属してきます。
その付属品の中でも特に大切とされているのが保証書です。
専用のケースやベルトを調整されたときに余った「コマ」は後で入手する事は出来ますが、保証書だけはメーカーに再発行をお願いしても発行してもらう事が出来ないため、二度と同じ保証書が発行される事はありません。
ご紹介しているGMTマスター2などの販売価格が高額なモデルになるとこの保証書が「ある」「ない」で買取価格が10万円以上変わってくる事もありますので査定にお持ち頂く際は出来るだけ買われた当時の付属品を一緒にお持ち下さい!!
今回は購入当時の海外発行(並行品)の保証書(ギャランティ)がしっかりと付属品しておりましたので出来る限りの査定をさせて頂きました。
まとめ
2020年の現在でも後継機種であるRef.126710が発売されていますが、16710の人気が衰えるどころか価格も高騰しております。
ロレックスは資産価値も高いため、ご購入頂くのもお勧めできるモデルの1つです!!
現在の「コロナ渦」の影響で、ロレックスの中古相場は2020年の3月と4月に大きく相場が下落しまいましたが、現在は落ち着きを取り戻して相場もコロナ前以上の価格になっています!!
ご紹介したGMTマスター2以外にも「かんてい局」ではロレックス全モデルを積極的に買取りさせていただいております。
ご売却をお考えの方は商品の状態など気にされず「壊れていて動かない」「古くてボロボロ」「水没してしまった」「ベルトが破損している」などの壊れたロレックスでもかんてい局であれば買取は可能のでぜひ「かんてい局」茜部店へお持ち込みください。
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