今回のブログではボールウォッチの魅力や、鑑定士の私がお勧めしたい定番モデルを紹介していきます。
・ボールウォッチを知らない方
・ボールウォッチの購入を検討している方
・コスパの良い時計を探している方
は是非このブログをご覧頂き購入時の参考にして頂けたらと思います。
魅力やコスパの良い理由はもちろんのこと、どのように選んだらいいのかも解説していきます。
もしブログの中でご質問や、気になる点や、在庫確認などございましたらお電話でもお答え致しますのでお気軽にお問い合わせください。
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BALL WATCH【ボールウォッチ】とは
まず初めに今回のブログのメインテーマである、【BALL WATCH(ボールウォッチ)】について解説をします。
※既にご存知の方はそのまま下へスクロールをしてください。
ボールウォッチの歴史
ボールウォッチの歴史は長く、1891年にアメリカのオハイオ州で誕生した時計ブランドです。
詳細は勝井愛をさせて頂くのですが、当時アメリカは鉄道産業も盛んだった分、鉄道事故も多くあったそうです。
数多くの事故の中で、ボールウォッチはオハイオ州キプトンで起きた事故調査を依頼されました。
調査を進めていくと事故の原因は「ずさんな時間管理」「時計の精度」にある事を突き止め、この事故をきっかけに、ボールウォッチが時計検査システム、鉄道標準時計の基準を定め、またボールウォッチから鉄道公式時計の製造を始めたことがボールウォッチの始まりとされています。
ボールウォッチの特徴
鉄道向けの腕時計という事もあり、「時間の正確性」はもちろんの事、鉄道(機関車)で働く中で使用される事も考慮し、
・時刻が瞬時に読み取れる視認性
・耐衝撃性
・耐熱性
にも対応できるように開発されている事も特徴です。
とはいえ一般的なアウトドアウォッチとは比べモノにならないくらい、高級感のあるラインナップで、仕事でもオフでも使用できるのが現代のボールウォッチのデザインだと思います。
また、ボールウォッチには二つの特許を取得しているものがあり、それは
「マイクロガスライト」※1
「セーフティロック・クラウンシステム」※2
です。
※1 マイクロガスライトはボールウォッチオリジナルの夜光塗料で、トリチウムガスを蛍光物質を真空のミネラルガラスに密閉し、10年以上の自発発光を可能とし、通常の夜光の約70倍の明るさを誇るとされています。
※2 セーフティロック・クラウンシステムはボールウォッチのエンジニア ハイドロカーボンシリーズ等のダイバーズウォッチに採用されている技術で、リューズ横にプロテクションプレートを配置する事で、リューズを最後までねじ込まないとロックが出来ない構造になっており、リューズのねじ込み忘れを防ぐことが出来ます。
また、防水性だけでなく耐衝撃テストも行われており、7,500Gs(1.5mの高さから木の床に自然落下させた場合)の衝撃にも耐える事が出来る仕様になっています。
これらも近代におけるボールウォッチの特徴ともいえます。
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ボールウォッチの魅力、お勧めする理由
ではここからは私がボールウォッチの魅力やお勧めする理由をお伝えしていきます。
冒頭でも「コスパ最強」とお伝えをしていますが、実際に私もボールウォッチを所有しており機能面、価格帯を考慮しても本当にコスパは高いと感じています。
私がボールウォッチが「コスパ最強」だと思う理由は三つあります。
①性能
まず一つ目の理由は「性能」です。
モデルによって性能は異なりますが、
・ダイバーズ(最大600m防水)
・耐衝撃性(7,500Gs)
・耐磁性(80,000A/m)
・ムーンフェイズ
・COSC認定クロノメーター
・自社製ムーブ(80時間パワーリザーブ)
等、全モデルが全ての性能を備えているわけではありませんが、性能自体は高いという事が言えます。
②デザイン性
二つ目の理由は「デザイン性」です。
機能面が優れていてもデザインが微妙・・・
ではあまり魅力が感じられないかもしれませんが、ボールウォッチはデザイン性にも優れていて、
ダイバーズモデル
GMTモデル
三針タイプ
シンプルなデザインのモデルもあり、とても幅広く、デザイン性も高いと思います。
ビジネスシーンだけでなく、プライベートシーンでも活躍するようなデザインであり、私個人的にはデザイン性はとても高いと言えると思います。
③価格帯
三つ目の理由は「価格帯」です。
性能が優れていて、デザイン性も申し分ないとなれば後は気になるところ価格帯だと思います。
これだけ機能性に優れていて100万円オーバーとなれば当たり前かもしれませんが、ボールウォッチの価格帯はなんと
15万円前後~50万円前後(新品定価)
で販売されています。
50万円前後のモデルはフラッグシップ機やリミテッドの限定モデルがありますが、定番かつ人気のレギュラーモデルであれば15万円~30万円前後で購入出来るのも魅力的だと思います。
ちなみ実際に私が所有しているエンジニアシリーズのマーベライトというモデルで、機能面としては
・マイクロガスライト
・耐衝撃性(5,000Gs)
・100m防水
・耐磁性(80,000A/m)
以上のようになっています。
これだけの機能が備わっているのに、新品定価198,000円(税込)とお買い得な金額で、比較的安価で購入が出来るモデルの一つかと思います。
以上の「機能面」「デザイン面」「価格帯」の点から考えてもボールウォッチは
「コスパが高く魅力的」
という事が言えると思います。
また私自身いくつものお時計を査定させて頂いておりますが、意外とボールウォッチオーナーの方が少なく、「コスパが良い割には人と被りにくい」という点も【ボールウォッチの魅力】の一つかと思います。
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どんなモデルがあるの?
ここまではボールウォッチの「魅力」や「コスパが高い理由」についてお伝えをしましたが、ここかはら実際にどんなボールウォッチがあるのかを説明していきます。
ボールウォッチと言ってもモデルは様々で、シリーズとしては2022年3月時点では7つのシリーズがあり、
・エンジニア ハイドロカーボン
・トレインマスター
・エンジニア
・エンジニアマスター
・エンジニアM
・ロードマスター
・ストークマン
がラインナップとして挙げられます。
それぞれのシリーズにはコンセプトがありデザインもガラッと異なる為、簡単に特徴を説明していきます。
①エンジニア ハイドロカーボン
ボールウォッチの中でもフラッグシップ機(基幹モデル)に位置づけられるモデルです。
ブランドのコンセプトがふんだんに盛り込まれていて、セーフティロック・クラウンシステムの他にも7,500Gsの耐衝撃性や耐磁性能等を備えたモデルが多くあります。
機能面が優れている事やフラッグシップ機という事もあり、他モデルと比べると少し価格帯が高いですが、30万円前半~50万円前後の価格設定です。
②トレインマスター
元々ボールウォッチは鉄道公式時計を作っていましたが、19世紀からアメリカの公式標準時計として採用されてきたのがトレインマスターで、ボールウォッチのルーツともいえる歴史あるシリーズです。
特徴として、懐中時計の様にアラビア数字がセットされており一部バーインデックスが採用されておりますが、トレインマスターの多くはアラビアインデックスがセットされています。
またシースルーバックのモデルがほとんどで、ムーブメントを鑑賞する事も出来ます。
価格帯としては20万円後半~30万円後半の価格設定の為ボールウォッチの中でも中間層の価格帯です。
③エンジニア
ボールウォッチの中でも実用的なモデルの一つで、ボールウォッチが掲げる「耐衝撃性」「耐磁性」を備えたモデルです。
特に現代における日常生活では磁気が多く存在しているので、ムーブメントには磁気シールドで覆う「ファラデーゲージ」を採用しているのも特徴です。
同シリーズでは最大で80,000A/mの耐磁性を備えており日常生活においては殆ど問題なく使用が出来ると思います。
またデザインも他のモデルと比べるとシンプルなデザインが多くで、中にはムーンフェイズ搭載のラグジュアリーなモデルもあります。
ちなみに私が所有するボールウォッチは、マーベライトというモデルで、ボールウォッチの中でも比較的安価で購入が出来るので入門者にもおススメなモデルです。
エンジニアの価格帯は10万円後半~30万円後半で、安価な価格帯のモデルが多くラインナップされています。
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④エンジニアマスター
エンジニアマスターは上記のシリーズと比べるとラインナップは少ないですが、本格的な仕様なモデルが多く、プロアスリート着用を前提に開発されているのが特徴です。
またその他のモデルよりもケースサイズが大きめに作られていて、現在のラインナップでは全て42.0mm以上のサイズ展開なので視認性が高いモデルばかりです。
価格帯においては20万円半ば~30万円後半と、中価格帯の価格設定となっております。
⑤エンジニアM
見た目やデザインはエンジニアシリーズと近いですが、性能に大きな違いがあり、一番の特徴は
ボールウォッチ初となる自社開発ムーブメントを搭載
している事です。
80時間のロングパワーリザーブを搭載し、他のシリーズよりも高性能のムーブメントが採用されております。
ラインナップは全てのシリーズの中でも一番少ないのですが、同シリーズの中でも一番高額な「エンジニア パイオニア」というモデルは最大200,000A/mの耐磁性能と、全モデルでも最高レベルの耐磁性能を誇ります。
また価格帯に関しては20万円後半~30万円後半と少し高めな価格設定となっております。
⑥ロードマスター
ロードマスターはボールウォッチのモデルの中でも比較的新しいシリーズの一つで、2019年に登場したばかりです。
いずれもワールドタイム機能、GMT機能を搭載したモデルばかりというのも特徴です。
GMT搭載機能はバイカラーのベゼルが搭載されているのも特徴で全シリーズの中でも近代的なデザインとなっています。
価格帯に関しては、30万円前後もモデルが、中価格帯の価格設定です。
⑦ストークマン
ストークマンは「機関助手」という意味を持ち、他モデルと比べてもスリムなケースが特徴です。
実用時計としても十分なスペックでありながら価格帯としては全モデルが165,000円(税込)※2022年3月時点 と非常に安価な価格帯で時計初心者の方にも手が出しやすいシリーズとなっています。
画像のモデルは既に廃盤品ですが、現在販売されているストークマンは全てヴィクトリーというモデルで、ケースサイズは40.0mm、100m防水にカレンダー機能搭載とオンでもオフでも使える万能的な腕時計だと思います。
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こんな人にお勧め
ここまではモデルの紹介や説明をしましたが、ここからはボールウォッチは
「どんな人にお勧め」
なのか説明していきます。
※こちらはあくまでも個人的な主観となりますので、参考程度にご覧頂けたらと思います。
①時計初心者の方
まず一つ目は「腕時計初心者の方」です。
腕時計と一括りにしても価格帯はバラバラで、数万円程度で購入出来るものもあれば、何百万円とする腕時計も少なくありません。
そんな幅広い価格帯の中でもボールウォッチの価格帯はと途中でもお伝えしたように、新品定価でも15万円前後~50万円前後で購入が出来る事や、全モデルが機械式の為、機械式腕時計を持っていない方やこれから機械式時計を購入検討している方にもピッタリなブランドだと思います。
②低~中価格帯で高級感のある時計を探している方
二つ目は「低価格帯~中価格帯で高級感のある時計を探している方」です。
こちらは上記の腕時計初心者の方と少し理由が被ってしまうかもしれませんが、手ごろな価格帯で購入出来る点と、時計自体に高級感もあるのであまり高すぎない価格帯でお洒落なラグジュアリーな時計を探している方にはボールウォッチはお勧めだと思います。
デザインにおいて個人的にはあまり安っぽさは感じらず、作り自体も堅牢度も高く「高級時計」の雰囲気は十分に感じられます。
一番安価なシリーズ、ストークマンでも見た目の高級感は高く決して見劣りしないようなデザインだと思います。
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③プライベートでもビジネスシーンでも使いたい方
三つ目は「プライベートでもビジネスシーンでも使いたい方」です。
お休み用と仕事用と腕時計を使い分けている方もいらっしゃるかもしれませんが、オンオフ関係なく使いたい。という方には特にお勧めできると思います。
理由としてはボールウォッチの強みでもある「耐衝撃性」「耐磁性」です。
高級時計の多くはどうしても衝撃などには弱く、ビジネスシーンでは問題ないけど、オフの日にガンガン使えるかというとそうではないかもしれません。
※もちろん使っている方もいらっしゃるのではそうではないかもしれません・・・
その反面ボールウォッチは衝撃性にも優れているので、キャンプや釣り等アクティブなシーンでも問題なく使う事ができ、プライベートでもビジネスシーンでもどちらも活躍出来るため年中通して使う事も出来ると思います。
なのでオンオフ問わず使いたい。という方には特にお勧めです。
30万円以下(中古)で購入可能なお勧めのモデル
ここからは中古価格30万円以下で購入出来るお勧めモデルを紹介していきます。
※相場によって価格が変動する事がございますのでご了承ください。
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①ロードマスター パイロットGMT
型番:DG3038A-S2CJ-BK
商品名:ロードマスター パイロットGMT 世界1000本限定
防水性能:300m防水
耐衝撃性:5,000Gs
耐磁性:4,800A/m
赤色と青色のベゼルが目を惹く一本で、世界1000本限定というのも魅力的な一本です。
パイロットウォッチだけあって、視認性も良く一目で時間を判断することが出来ます。
②エンジニア シルバースター3
型番:NM2180C-S2J-BE
商品名:シルバースター3
防水性能:100m防水
耐衝撃性:5,000Gs
耐磁性:80,000A/m
ケースサイズは46.0mmと大きめのケースサイズで視認性は抜群です。
防水性能は100m防水ですが、耐衝撃性、耐磁性どちらも高機能な性能を備えており、価格面を考慮しても十分なスペックのモデルです。
また日付表示機能だけでなく曜日機能も備わっているのでビジネスシーンには持って来いの一本です。
③エンジニア ハイドロカーボン ジム・ホイタッカーコラボ
型番:DM1016A
商品名:エンジニア ハイドロカーボン ジム・ホイタッカーコラボ
防水性能:300m防水
耐衝撃性:7,500Gs
耐磁性:12,000A/m
登山家の「ジム・ホイタッカー」とのコラボモデルで、上記二本よりも耐衝撃性は高くなっています。
またボールウォッチの特許の一つでもある「セーフティロック・クラウンシステム」が採用されていて、リューズの締め忘れ防止も付いております。
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ボールウォッチを実際に使用してみて
実際に私がボールウォッチを約一年使ったうえで良い点、イマイチな点を少しお伝えさせて頂きます。
仕様モデル:NM2026C-S10J エンジニア マーベライト
良い点
まず良い点としては「コスパが非常に高い事」です。
このモデルは新品定価が198,000円で、耐衝撃性(5,000Gs)、耐磁性(80,000A/m)、防水性能(100m)とこの価格でこれだけのスペックが備わっている腕時計はあまり見かけないと思います。
ちなみに私は普段の仕事用に購入した経緯があり、オフの日はあまり使わなったのですが、パソコン仕事が多いのですが、耐磁性も備わっているので磁気帯びをしてしまうような心配もなくガシガシ使いました(笑)
イマイチな点
ボールウォッチ全モデルという事でありませんが、私が購入したエンジニア マーベライトはパワーリザーブが約38時間と少し短めのモデルの為、ここはイマイチな点だったと思います。
休日も使用される方であれば問題はないと思いますが、複数個お持ちの方や、休日は使用しないとなると、連休の間に時計が止まってしまうので土日休みで、休日は使わないという方は巻き上げや時間合わせが手間に感じると思います。
また、マーベライトが良い!でもパワーリザーブが・・・
という場合は、自社製ムーブメント(80時間パワーリザーブ)搭載の、エンジニアM マーベライトがお勧めです。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回はボールウォッチのコスパの高さを中心にお伝えさせて頂きました。
特に
・初めて時計を購入する方
・価格帯の割に高機能な時計を探している方
・コスパの良い時計を探している方
は是非ボールウォッチも視野に入れて頂けたらと思います。
もちろんかんてい局でも様々なボールウォッチの取り扱いをしておりますので、是非オンラインストアよりご覧頂けたらと思います。
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