こんにちは!
かんてい局小牧店です。
バーゼルワールドが4月に差し迫っておりますが世界的にコロナウイルスの広がりが不安という事で延期が噂されておりますがどうなるでしょうか?
もし延期となると新モデルの発表を心待ちにされている方はがっかりされるかもしれません。
サブマリーナのモデルチェンジやミルガウスの廃盤説など様々な噂で盛り上がっておりますが無事開催されると良いですよね。
去年もバーゼルの発表でGMTマスターの価格高騰からバタバタしましたが今年はゆっくりとバーゼルでのロレックスの発表を見れればと思います。
そんなロレックスですが先日116520のデイトナが入荷しました。
なんと文字盤は白!
昔だと「白か~」と少しガッカリしていましたし購入希望者には黒をオススメしていましたが今では違います。
現行のデイトナが2016年に発表されてからという物白文字盤の価格が高騰!
本記事ではそんなデイトナについて相場も含めて書かせていただければと思います。
ロレックスの白文字盤の人気について
ロレックスの中でもデイトナは非常に人気が高く多くの方から愛されているモデルです。
基本的には常にプレミア価格がついている状態となりますので新品で購入する事が出来ません。
特に2016年に新型デイトナ「116500」が発表され定価は 1,387,100となりますが買取価格は240万というプレミアがついているモデルです。
このモデルが大きく変わったのは中の機会ではなくベゼルが変更されました。
今までステンレスの高級感あるシルバーステンのベゼルでしたがブラックカラーのベゼルと変更されました。
このベゼルはセラミックが使用されているのでとても傷に強く光沢のある仕様となっております。
この変更が大きく影響して文字盤の需要が変わりました。
見ていただくと分かるように黒文字盤と白文字盤ですとベゼルがブラックになるとどちらのほうがコントラストが美しく見えるでしょうか?
勿論黒文字盤のデイトナもとても美しくカッコイイです。、
しかし白の方がよりカラーにメリハリがついて存在感ある仕様となっております。
もともとデイトナは長い間黒文字盤の方が人気がありました。
販売価格も約10万ほど黒文字盤が高く需要がありましたので皆白文字盤のデイトナを購入して黒文字盤に変更されたそうです。
しかし2016年の新しいモデルの登場に当初は黒文字盤が人気ではありましたがすぐに白文字盤の方が買取価格が高くなりました。
そんな現行のデイトナの価格影響もあり面白い現象が起きました。
というのも今まであまり需要のなかった前型の116520の白文字盤のデイトナの相場も上がりました。
現行の白文字盤が買えない方、白文字盤の良さに気づいた方が増えて急に売れるようになりました。
今まであった価格差はほとんど無くなり現在では116520のデイトナは文字盤での価格差はほとんどなくなっております。
また中古の販売されている商品をみるとより顕著です。
いままで多く人気のあった黒文字盤になりますので安い価格帯に黒文字盤が溢れております。
当店の在庫も116520は黒文字盤が4本に対して白文字盤が1本となっております。
より白文字盤の入手は困難になるのではと言われております。
そういった事もありデイトナの白文字盤は価格が高騰した背景があります。
白文字盤の116520の魅力とは
では実際に116520の白文字盤がどういったポイントがオススメなんでしょうか。
このモデルの最大のポイントはカラーです。
実はロレックスのスポーツモデルの白文字盤は少ないです。
デイトナ、ミルガウス、エクスプローラー2、エアキングの4種類しか白文字盤は存在しません。
白は膨張色であり爽やかな印象を与えます。
最近はロレックスだけでなく各ブランドで時計の大型化が流行っております。
もともとはパネライが大型ケースのブーム火付け役となりました。
もともと時計は小さく薄いのがステータスではありましたがこのパネライの存在が大きく腕時計の概念を変えました。
その後ウブロの人気からロレックスも大型化をはかっておりますがデイトナはいかがでしょうか。
116520はケース経が38mmと決して小さすぎないケースではありますが昨今流行りの44mmと比べると小さく感じます。
しかし白文字盤とあわせる事で文字盤が大きく見え時計全体に存在感が出ます。
また白文字盤と夏の愛称は抜群です。
この爽やかな白は海の浜辺にぴったりなカラーリングとなっております。
白は柔らかなイメージもありますのでビジネスシーンにもバッチリです。
スーツは暗いカラーが多いのでより腕元をより鮮明に美しく彩る事が出来ます。
白文字盤の116520の相場とは
でも実際ロレックスの相場が高騰していると言われますがそれ程価格が上がったのでしょうか?
今後の相場も含めてみてみたいと思います。
実はロレックスのデイトナの価格が高騰したのはそれ程前からではありません。
最近価格が大きく高騰しました。
4年前の2016年にはデイトナの116520は買取価格が約100万ほどでした。
今から考えると非常に高いですが当時ではそれが一般的でした。
デイトナの価格は年々上昇しております。
特に新型の相場が上がれば上がるほど前型の相場が上がっおります。
ではデイトナの今後の相場はどうなるでしょうか。
それは正直私たち鑑定士も一切分かりません。
50年100年などすでに自分が生きているか分からないレベルで先になればおそらく希少価値がついて今よりも相場は確実に上がっていると思います。
しかしロレックスのような人気時計は為替、金融情勢によって相場が大きく変わりますのでリーマンショックのような金融ショックなどがあると一時的に相場が大きく下がります。
この仕事をしているとお客様によく時計などの売るタイミングを聞かれます。
「いつ売るのが一番良いタイミングか?」
僕らが言えるのはお客様が売りたいと思った時が一番ベストだと思います。
あまり答えになっていないと言われる事もありますが先が見えないのでそのような回答になってしまうのをご了承下さい。
デイトナを購入する時気を付けるポイント
デイトナの良さをここまででお伝えさせていただきましたが実際購入しようとしてもすでに廃盤となっておりますので中古で購入するしか方法がありません。
中古で購入する際色々調べと思いますが価格も何十万と違うと何が違うのか不安ですよね。
そんな悩みをプロの鑑定士がお答えさせていただければと思います。
この購入する時、見るポイントで大きく相場が変わるので注意しましょう。
①ギャラの有無
ロレックスのギャラは買取価格が大きく変わるポイントとしても有名です。
「使用するのに関係ないから別にどっちでもいい」
そんな声も聞きますが少しでも売却の可能性がある方はこのギャランティはある物を購入しましょう。
売却しないなら良いです。
しかし売却する時価格差が大きく出るのがこのギャラの有無です。
一般的にはロレックスのギャラの有無で買取価格は5万~10万違います。
5~10万でもとても大きな違いです。
オメガなんかですと1万ぐらいしか変わりません。
それでもすごいのに人気のモデルになるとこのギャラの有無で価格差が大きくなります。
116520の一つ前のデイトナ16520が良い例です。
16520はゼニス社のエルプリメロが搭載されたモデルで価格が非常に高騰しております。
このモデルのギャラは価格差がとても大きいです。
現在は約50万ほど変わります。
この紙切れひとつでここまで価格が変わるからロレックスは面白いです。
そんな理由でデイトナを購入する際は是非ギャラ有を購入する事をオススメします。
②バックルの仕様違い
116520のデイトナのバックルは初期、中期、後期の三つに分ける事が出来ます。
初期はこの穴空きバックルです。
時計に詳しい方はデベソと言われる事もあります。
このバックルは116520の初期のバックルの仕様となっておりモデルチェンジした2000年から約8年間製造されていた個体数の多いバックルとなっております。
中期はこちらのバックル仕様となります。
デベソバックルに比べより近代的な作りとなり高級感があります。
このバックルは他スポーツモデルも同じ仕様となっておりとてもポピュラーなバックルです。
このバックルは着脱がスムーズで少しの閉まる時の感触が変わりにくいのが特徴です。
バックル内部がマット加工されておりザラザラの質感となっておりますがその感触が果物の梨に似ている事から梨地バックルとも言われております。
後期はこちらのバックルです。
中期と見比べていただいても違いが素人の方だとなかなか分からないと思います。
ではどこが変わったのか・・・
それはバックルの中期で梨地だった部分が鏡面の仕様となっております。
この仕様に変更されたのは約2015年後半となっておりデイトナでいうと約1年間しかこの鏡面バックルは製造されておりませんので数は非常に少ないです。
こちらの鏡面バックルは今後非常に希少性が上がると予想されております。
今でさえ通常のデイトナが200~220万で販売されているのに250万ほどします。
たかがバックルでこの違いです。
これが10年後だとより個体数は減るので価値が上がると言われております。
是非ご予算に余裕があればこの鏡面バックルのデイトナをオススメします。
③ケースの痩せ具合
ケースの痩せ具合と聞いても何をいっているか分からないと思います。
むしろ説明をさせていただいても分かりにくいと思いますが重要なポイントなので説明させて下さい。
ロレックスの限らず高級時計は傷がつくのが当たり前です。
それを再販する際には時計を研磨して傷を落とす事が多いです。
ロレックスも例外ではありません。
細かな傷を落とす為に研磨します。
この作業ですが時計の形が変形してしまうので大きく削る作業はしません。
細かな傷を落とせる浅い研磨をしますがこれが何十回、何百回となると異なります。
時計はお金のように天下の周り物だと私は思います。
時計好きな方なら分かると思いますが売って買ってを繰り返す方も多いのではないでしょうか?
つまりロレックスの時計も多くのユーザーの手に渡って販売されている物も多いです。
そうなると必然的に研磨されている回数が増えます。
前置きが長くなりましたがそうような研磨でケースがやせ細った状態をケース痩せと言います。
ひどい状態になるとケースが左右非対称もあるぐらいです。
特にケースの痩せが分かりやすいのがラグのとがり具合です。
指で触ってみてください。少し痛いぐらい立っているとあまり研磨はされておりません。
逆に丸い状態だと研磨によって形が変わっております。
本当に時計好きな方は少しの傷で時計の形が変形するのを避けて研磨しない方も多いです。
それだけ重要なポイントなのでしっかりと見るようにしましょう。
④ベルトの伸び
ロレックスでベルトの伸びと言えばデイトジャストのような5列ベルトに見られる症状だと思われている方は大きな間違いです。
長く使用されているとスポーツモデルの3列ベルトにもベルトの伸びが出てしまいます。
スポーツモデルでベルトの伸びがでるとブレスのコマ接合部分がすり減り変形しているように見えます。
すぐにどうにかなるわけではありませんが見た目は宜しくありません。
とくに長く使用すればベルトが切れる症状が出る場合もあります。
3列ベルトであったり高年式だと見られない症状だと思わず必ず見るようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
少しでもこのデイトナの良さが伝われば良いと思い記事を書かせていただきました。
ロレックスのデイトナは古いモデルは軒並みプレミアがついており投資目的で購入される方が増えております。
また海外需要も非常に高いモデルですので年々良い個体は海外に流れており国内で良い状態のデイトナは少なくなっていると聞きます。
現行のデイトナも内部ムーブメントは116520と変わらない形となりますので近い間にキャリバーが変わるのかモデルが変わるのかするのではと言われております。
人気モデルになりますので万が一更に新しくモデルチェンジしたら中古市場には大きな価格変動が起こると思います。
今の価格を高いと思うか安いと思うかは個人の判断によりますが気づいたら購入出来ない価格になるかもしれません。
是非ご検討して下さい。