【2020.1.28追記】
こんにちは!
かんてい局春日井店です。
本日のブログではロレックスの製造年式についてお話します!
こちらの記事ではROLEX【ロレックス】の製造年式の調べ方について、またどのような意味があり、相場が変わってくるのか?をまとめさせていただきました。
最後までお付き合いいただけましたら幸いです。
商品について不明点や聞きたい事などございましたら、
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ロレックスの製造年について
ロレックスは、その個体が作られた(大体の)製造年数がアルファベットや数字で分かるようになっているのですが、ご存知でしょうか?
個体にそれぞれ割り振られている番号を「シリアルナンバー」とも呼びますが、そのシリアルナンバーからおおよその年数が分かるようになっています。
ロレックスは1926年から登場しており、当初は「オイスター」というラウンドケースの手巻きモデルでした。
この当時のシリアル番号は「0」から始まっており、1955年までに1,000,000本製造されて一度リセットとなっており、同年よりまた100,000番台からスタートしています。
そして9,999,999と7桁のシリアルになった頃に、再び番号はリセットされ、今度は1987年頃より「アルファベット」の製造番号が登場しました。
頭にアルファベットが来て、数字がその後に6桁続く形がシリアル番号となりました。
また、2010年以降よりアルファベットと数字が混ざった「ランダムシリアルナンバー(ランダム品番)」となりました。
これによりシリアルナンバーから年式を判断する事はできなくなったのです。
では、その「シリアルナンバー」ですが、どこに記載されているのか?具体的な調べ方を見ていきたいと思います!
ギャランティ(メーカー保証書)に記載されている
ロレックスの商品に付属する「メーカー保証書(ギャラティ)」です。
こちらに製品の型番、シリアルナンバーが印字されます。
2005~2006年に紙製のカードからプラスチックのカードに変更されました。
ロレックスのギャランティは購入日当日にはもらえず(正規店購入の場合)、「保証書請求ハガキ」に個人情報を記入して投函し約一か月後に発行されるものでした。
ですので購入日にもらえるものはその請求ハガキで、そちらにその製品の型番、シリアルナンバーが明記されています。
2020年7月頃からこの請求ハガキの制度がなくなり、正規店でもギャランティカードは当日発行に切り替わりました。
付属品のタグに明記されている
ロレックス購入時に付いてくる型番、製造番号、定価などが記載されている「タグ」です。
こちらにも製品の細かな情報が明記されています。
並行品の場合はこれが付いていなかったり、最悪型番等が入れ違ってしまっている場合もあるので、正規店購入ではない限り100%参考にはできない事があります。
ロレックスの製造年は時計の本体に隠されている?!
メーカー保証書がなくても、ロレックス本体にシリアルナンバーが刻印されているのです。
その仕様を紹介させて頂きます。
ケース6時側、12時側
2010年のG番以前のロレックスはブレスを外したケースとラグの間に刻印がされています。
12時側には型番(リファレンス)6時側にはシリアル番号です。
【12時側】114270(型番)
【6時側】M〇〇〇〇〇〇(製造番号)
ケースの12時側と6時側の情報を合わせると、
「ロレックスの114270、エクスプローラーIのM番」という個体情報が明らかになりました。
ルーレット刻印
2007年以降のモデルではルーレット刻印という仕様があります。
この仕様に変更されてから、ケース6時側の製造番号は無くなりました。
文字盤外周の6時側に製造番号が刻印されるようになりました。
このように6時側に刻印されています。
ロレックスシリアル一覧
製造年を表すシリアル番号にはアルファベット付きのものとそうでないものがあります。
アルファベットが付いていないものは数字のみで6~7桁の表記されますが、区切りが少し難しいのでアルファベットが採用されて以降の年式をご紹介致します。
一覧は以下の通りです。
R
|
1987~1988年 |
P |
2000~2001年 |
L
|
1988~1990年 |
K |
2001~2002年 |
E
|
1990~1991年 |
Y |
2002~2003年
|
X
|
1991年 |
F |
2003~2004年
|
N
|
1991年 |
D |
2004~2005年
|
C
|
1992年 |
Z |
2006~2007年
|
S
|
1993年 |
M |
2007~2008年
|
W
|
1994年
|
V |
2008~2010年
|
T
|
1996年 |
G |
2010年
|
U
|
1997~1998年 |
ランダム |
2010年~
|
A |
1999~2000年 |
|
|
最近新品で買われた方はランダム番ですので具体的な年式はギャランティカードの記載を見ないと分かりませんが、中古で買われた方、親や知人から頂いた場合はこの中に該当するものもあるかもしれません。
どのようにモデルを選べばいいのか?
ロレックスはシリアルで年式が判断できると書きました。
では、どのような人にどの年式のモデルが良いのかが次は気になると思います!
新しいモデルであればあるほどいいのか?もちろん人によってという事はありますが、全部が全部そう当てはまらないケースも多いです。
①機能性で選ぶ
。
機能性にこだわる方は「新型」を選択されるのが良いです。
例えばこちらのサブマリーナーデイト、品番は左が「16610」、右が「126610」ですが、下記のようにスペックが向上されています。
・インデックス、針が太くなり視認性が向上した
・パワーリザーブが48時間から70時間になった
・ベゼルがアルミからセラミックベゼルとなり、傷・退色に強くなる
より実用的なモデルを購入したい方は新しい年式のものをオススメ致します!
②販売価格を見る
できるだけ安くロレックスを買いたい!という方は、「旧型」をオススメ致します。
逆に、デイトナの様に古い方が値段が高くなるという稀なケースもありますが、基本的には新型の方が機能性が高くなるため、値段が高い傾向にあります。
例えば上で紹介したサブマリーナデイトは、旧型の「16610」は中古相場で「80万~100万」程ですが、新型の「126610」は「145万~160万」程が価格帯となっています。
定価も約40万円程値上がりしていますので、できる限り安く購入するには旧型が良いと思います。
③希少性(レア)なモデルにこだわる方
よりレアなモデルを持ちたい!という方には、レアなモデルが多い5桁リファレンスのモデルをオススメ致します。
下記で少し紹介させて頂きますが、ロレックスには年式によって異なる仕様がいくつも存在します。
その中には1年~2年ほどしか存在していなかったレア仕様もあり、通常モデルの2~3倍の取引がされているものもあります。
人と被りたくなく、より価値が高いものを持ちたい方は珍しいレア仕様の個体の購入を検討してみましょう!
なぜそのシリアルにこだわるのか
これは時計に興味が無い人には本当に理解しがたいことであることを分かって話します。
ロレックスの時計は不定期にマイナーチェンジが行われています。
言い換えれば、変更される前のものはもう中古でしか手に入らないという事になります。
夜光が変わった、針が太くなった、インデックスが大きくなった、ケースが大型化した、中のムーブメントが変わった、王冠の透かしが入ったなど様々な理由があります。
個体によっては、非常に製造期間が短いものもあり、破格の値段が付いている事もあります。
シリアルで特に大きく価値が変動する、その代表的なモデルをいくつか紹介させて頂きます!
14270 エクスプローラーI ブラックアウト
※現在在庫なし※
E番~X番初期にしか存在してなかったと言われる、エクスプローラーIの「ブラックアウト」です。
「ブラックアウト」とは、インデックスの3,6,9に夜光が塗布されておらず、メタルチックになった仕様の事を指します。
通常のエクスプローラーIのインデックスは、このように3,6,9にも夜光が塗布されています。
これは通常の14270の、おおよそ3倍~4倍ほどの販売価格になっており、文字通り桁違いのレア個体です。
当時の定価は通常の14270と一緒ですが、製造期間が極端に短いため、希少性が高いとされています。
16520 デイトナ エルプリメロ
型番:16520
ケースサイズ:40mm
年式:A番(1999年頃)
販売価格:¥3,028,000
ロレックスのスポーツモデルの代表格となる、デイトナです。
「エルプリメロ」というのは、自社ムーブメントを製造する「ゼニス社」のムーブメント名で、それをロレックスが改良してデイトナに採用していました。
次世代モデル、「116520」よりエルプリメロの手を離れ、完全自社ムーブメントになりました。
通常であれば自社ムーブメントの方が価値は高くなる傾向が多いですが、デイトナの場合、全く逆で「エルプリメロ」を採用した「16520」品番の相場の上昇ぶりは異常でした。
また、この品番はシリアルによって値段が大きく変動し、特に高い価値を持つのが最終品番である「P番」、16520製造初期の「R番」、また黒文字盤であればインダイヤルが経年で茶色に変色する「ブラウンアイ」という現象を持つ「S番~W番」に最も多く見られ、非常に高額です。
かんてい局春日井店で販売している品番は「A品番(1999年頃)」ですので、「P品番(2000年頃)程の価格には及びませんが、最終品番に近いという事でこちらもかなり相場は高いです。
16710 GMTマスターⅡ
型番:16710
ケースサイズ:40mm
年式:L番(1989~1990年頃)
販売価格:¥1,128,000
続いてGMTマスターⅡです。
1989年~2007年頃まで製造されていたモデルです。
高額なレアモデルはD,Z,M番に存在するGMTマスターⅡの「Ⅱ」が「ll」と棒状になっている「スティックダイヤル」、Z,M番頃にある「Ⅱ」の横棒が極端に短くなった「レクタンギュラー」などが存在しています。
こちらは特にレア仕様ではございませんが、製造初期頃のモデルとなりますので、お探しの方は是非ご検討下さい。
※ブレス、文字盤が変更されていますので、そこだけご注意下さい。
16622 ヨットマスターロレジウム
型番:16622
ケースサイズ:40mm
年式:M番(1999年頃)
販売価格:¥1,039,800
※細畑店販売※
こちらは1999年頃に登場した、「ヨットマスターロレジウム」というスポーツモデルの中でも高級ラインに分類されるモデルです。
レアモデルという訳では無いですが、製造初期モデルは個体数が少ないため希少性が高いとされています。
ヨットマスターは元々金無垢モデルのみが展開されていたラグジュアリーモデルでしたが、1999年頃にブレス、ケース素材にステンレスを使った実用的なヨットマスターが登場しました。
ベゼルにはプラチナが使われていますが、ベース素材がステンレスのため金無垢より軽く、値段もリーズナブルになり、より慕われやすいモデルに進化したのです。
かんてい局のロレックス在庫
かんてい局の現在のロレックス在庫をオンラインショップにて確認する事ができます!
現行品から20年以上前のアンティークモデルまで、さまざま取り扱っています。
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最後に
長い文章を最後までお読みいただきありがとうございます。
マイナーチェンジ自体は時計だけに限らず、バッグや財布などにも行われ、回数を重ねるごとに機能向上していきます。
形や仕様にこだわりを持って集めるのはとても楽しく、いいことだと思います。
逆にそういったこだわりがなく、どれを買うか迷われている方は最新のモデルを買うのが無難です。
欲しいものはあるけど何を買うか迷われている方、ぜひ商品知識豊富なかんてい局スタッフにご相談ください!
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