【2020年9月6日追記】
こちらのブログは、ロレックスのシードゥエラー ディープシーについての記事となります。
Ref.116660とRef.126660の新旧モデルについてご説明させて頂きますので、ロレックスのダイバーズモデルが気になる方や、ディープシーを検討している方、モデルチェンジについて知りたい方は是非ご覧ください!
ロレックス ディープシー
ロレックスのディープシーは、2008年にシードゥエラーの後継機として誕生したモデルで、3,900mもの防水を誇ります。
ディープシーは、1960年に深海用潜水艇トリエステ号が世界最深部であるマリアナ海溝のチャレンジャー海淵に到達した歴史的な潜水の際、トリエステ号の外側に取り付けられていたロレックスの試作時計が「ディープシー・スペシャル」という名前であったことに由来しております。
10,916mという遥か深海到達してもなお、無事に帰還した初の時計となりました。
2012年には映画監督ジェームズ・キャメロン氏が、潜水艇「ディープシーチャレンジャー号」での単独潜水を成功させ、単独潜水では世界最新地点である10,908mへ到達しました。
その際にも特別に作られたロレックスの試作時計「ディープシーチャレンジ」が取り付けられており、
世界の海の最深部であるチャレンジャー海淵へたどり着いた2回の潜水の両方を共に経験した唯一の時計がロレックスです。
Ref.116660とRef.126660の違い(機能編)
機能面での新型と旧型の違いを比較してみましょう。
|
旧型 |
新型 |
型番(リファレンス) |
116660 |
126660 |
参考価格 |
1,242,000円 |
1,331,000円 |
製造年 |
2008~2018年 |
2018年~現在 |
ムーブメント |
cal.3135 |
cal.3235 |
パワーリザーブ |
48時間 |
70時間 |
防水性能 |
3900m |
3900m |
ディープシーモデルチェンジによる大きな変更はありませんでしたが、機能面で違いはムーブメントの変更です。
cal.3135からcal.3235に変更したことで、パワーリザーブが48時間から70時間へと変更になり、より実用性が増しております。
cal.3235
cal.3235はcal.3135の後継キャリバーで、先述したようにパワーリザーブが48時間から70時間へと変更になっております。
旧型ロレックスの3針モデルでは、パワーリザーブが48時間のものが主流でした。
他ブランドの自社ムーブメントを見てみると、高級ブランドの時計は60時間以上、70時間以上が主流となっていたことから、唯一ロレックスが他ブランドに後れを取っていた部分と言えます。
しかしさすがロレックス。
3200系のムーブメントの開発によりパワーリザーブは70時間となり、唯一の弱点が克服されております。
新型ディープシーに搭載されているcal.3235は新型デイトジャスト(126233等)やヨットマスター(126622等)、2020年最新モデルのサブマリーナーデイトにも搭載されております。
Ref.116660とRef.126660の違い(外観編)
外観面での新型と旧型の違いを比較してみましょう。
機能面に比べ少し変更点がありますので、部分的に説明をさせて頂きます。
①ケースサイズ(変更なし)
⇩旧型⇩
⇩新型⇩
正面で確認すると殆ど分かりません。
ケースサイズの変更もなく44mmとなります。
ラグが厳密には1mm増えているとの事ですが明らかな違いは分からないです。
②文字盤含む内側の変更
⇩旧型⇩
⇩新型⇩
まず注目していただきたいのが6時位置の「SWISS MADE」見にくいですが真ん中に王冠マークが入りました。
またベゼル内側にある「RING LOCK SYSTEM」の文字の字体が若干変わりました。新型のほうが細い印象を受けます。
③長針の長さ
⇩旧型⇩
⇩新型⇩
旧型では文字盤の線に少し届かない長さでしたが、新型では文字盤の線と被る長さとなっております。
細かいチェンジですが、視認性が上がり消費者にはありがたいですね!
③ベルトの太さ
左が新型。右が旧型になります。
新型の方がベルトが太くなりより迫力あるブレスレットに進化しました。
④バックル部分
⇩旧型⇩
⇩新型⇩
ベルトバックルの詰めかけです。
今までもストレスない仕様となっておりましたがより使用される方を考えひっかけ部分が広くなっております。
⑤ラグ部分
⇩旧型⇩
⇩新型⇩
横から見たときラグ部分からベルトの繋ぎ部分が見えましたが新しいモデルはラグ内に収まり作られております。恐らくですが使用する中でデッパリがあるとぶつけやすいので納めた形だと思われます。
ロレックス ディープシーDブルー
ディープシーDブルーは2014年に発表された文字盤です。
先述したジェームズ・キャメロン氏の最深マリアナ海溝の海底探査という偉業を達成した記念に作られた文字盤です。
鮮やかなブルーとブラックのグラデーションは、まさに世界最深部への潜水中の浅瀬から深海へのを表したデザインとなっております。
2008年登場のRef.116660ディープシーは途中から文字盤が追加されておりますが、Ref.126660のディープシーは黒文字盤とDブルー文字盤の2種類展開となっております。
Dブルーに関しては文字盤が異なるのみとなりますので、新型と旧型モデルの機能面を比較してみましょう!
Dブルー文字盤のマイナーチェンジ
旧型116660から登場していたDブルー文字盤ですが、途中でマイナーチェンジが行われました。
それはグラデーションの割合です。
旧タイプはブルーとブラックの割合が4:6だったものが、マイナーチェンジ後は5:5に変更となっております。
またモデルチェンジ後の文字盤に関しては、ブルー部分の色合いが少し鮮やかになっております。
新型の126660では新しいタイプの文字盤が引き継がれております。
⇩旧タイプ⇩
⇩新タイプ⇩
最後に
今回はロレックス ディープシーのモデルチェンジについてご説明させて頂きました。
3900mもの防水を誇るディープシーは、ダイバーズウォッチの先駆者であるロレックスの本気が伺えます。
一見大きなモデルチェンジは行なっていないようにも見えますが、細部まで見てみると消費者のことを考えられていることがよく分かります。
Dブルー文字盤に関しては中古品で出回っている数も少なく、かんてい局への持ち込みも多いわけではありません。
ディープシーの購入を検討されている方などいらっしゃいましたら、参考にして頂けると幸いです。
また珍しいモデルなど入荷しましたら、どんどんご紹介させて頂きます。