こんにちは。かんてい局細畑店です。

年末も近くなりましたが、まだまだ冬の本格的な寒さは来ていないように感じる今日この頃です。ですが、これからグッと冷え込むと予想されていますので急激な気温の変化に風を引かないようにお気をつけください。

本日はタイトルにある通り、別名、幻惑の石と呼ばれる石をご紹介致します。

幻惑の石：スファレライト

幻惑の石の本来の名前はスファレライトと呼ばれます。

スファレライトと聞いてピンとくる方は少ないのではないでしょうか。ピンときた方は、ジュエリーに対しての相当の知識を持たれている方だと思います。

こちらがスファレライトです。幻惑の石と聞いて期待していた方は少し腑に落ちないかと思います。ですがこちらの石に光を当てるとその理由が分かります。

スファレライトに光を当てた画像がこちらです。

かなり強烈な輝きをしているのがはっきりと分かります。画像でも実物に忠実に撮影しようと試みていますが、実際に肉眼で見るとこれ以上に光を反射して見るものを惹きつける魔力のようなものを持っています。これがスファレライトが幻惑の石と呼ばれる理由です。

 

この輝きにはしっかりとした理由があり、スファレライトはダイヤモンドとほぼ同等の屈折率を誇ります。(ダイヤモンドは2.42、スファレライトは2.37の屈折率となります)

その為ダイヤモンドの様な輝きがあるのです。また石には光の分散率というものがあり、スファレライトはダイヤモンドの約4倍ある為、虹色に光が見えるファイヤが現れます。

 

これだけを見るとスファレライトはダイヤ以上の価値があるのではないかと思われる方もいると思いますがスファレライトには大きな欠点があります。それはモース硬度が低い点にあります。

モース硬度はダイヤモンドを頂点とした10段階で表記されますが、スファレライトはモース硬度3.5-4とかなり低い部類にあたります。この硬度が低いと石に傷が付く場合や割れが生じる可能性が高くなり、石の加工も難しくなります。(ちなみにモース硬度2は爪で傷が付ける事ができる硬度となっています)

その為、スファレライトのガードル部分は欠けを防ぐ為に一般的なダイヤと比べると太目で丸みを帯びた形状になっています。

実は、スファレライトはそのモース硬度から宝石としては定義されません。ですので、ブログタイトルも宝石ではなく石としました。宝石として価値を持つには、モース硬度が重要になり一般的に知られるルビー・サファイヤ・エメラルドは高いモース硬度を持ちます。

 

最後までお読み頂き有難う御座います。今後も珍しい石などの情報を発信させて頂きます。

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