革というものをご存知ですか?
優れた人工素材がある中で、革に関しては多くの高級ブランドで採用されています。
革の最大の魅力は生き物が作り出した自然の賜物という特異性ではないでしょうか?
同じ革でもそれぞれに違った表情を見せます。このようなことは人工素材には無い魅力が詰まっています。
本日は革とは何か?解説していきます。
この記事は
革と皮の違いが知りたい方
革製品の種類を知りたい方
革製品のメリットやデメリットを知りたい方にお勧めの記事です。参考にして頂けると幸いです。
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「皮」と「革」の違いは何か?
「かわ」を漢字で表すと主に2種類「皮」「革」と書かれます。漢字によって意味は変わってきます。
「皮」は動物の皮のことです。人で例えると皮膚となり、外側の皮のことを指します。
それに対し靴や鞄の材料と使用されているものが「革」です。
皮はナマモノのことを指し、放置しておくと腐ってしまうことや固まってしまうことがあります。そうならないよう加工したものが「革」と呼ばれます。
実際に革製品にはどのような動物の革があるのでしょうか?解説していきます。
革の原料となる動物とは
大きく分けて3種類になりますが、一般的な革、エキゾチック、毛皮の3種類です。
一般的な革の原料
家畜として飼育され食肉としても消費される動物の皮を使用しています。
流通量は比較的多く、多くの加工方法も存在します。
牛、豚、馬、鹿、羊、山羊です。
最も流通量が大きのは牛となります。牛は体が大きく多くの皮が取れます。また丈夫さもあり使用しやすい素材です。
エキゾチック
一般的な動物以外の皮をエキゾチックと言います。
ゾウ、カバ、ダチョウ、ヘビ、ワニ、トカゲ、エイ、サメ などが挙げられます。
独特の模様がありとても目立ちます。希少性も高いので高級品として認知されています。
高価格帯な商品が多く購入時に費用がかかるのがデメリットです。
毛皮
毛が付いたまま加工されたものが毛皮となります。
ラビット、フォックス、ラム、ミンク、ヌートリア、チンチラ、ラクーンなどが挙げられます
毛並みの美しさや、肌さわりの良さが大きなメリットです。
抜けてしまうことや季節を選ぶことがデメリットかと思われます。
それでは革のメリットとデメリットを紹介していきます。
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革のメリットとデメリット
衣類やバッグなどに使用される素材でも優れたものが存在しますが、革には多くの長所が存在します。まずはそれを紹介したいと思います。
メリット① 高級感、感触の良さ
天然素材ならではの温かみ、銀面の美しさ、肌に馴染む触り心地など身につける製品に使われる素材として人気が高いです。
※銀面(ぎんめん)とは動物が持つ本来の模様を活かして鞣された革の表面のことを指します。
メリット② 吸湿性と放湿性がある
幾層にも繊維が複雑に絡まった革には微細な隙間があるので適度に湿気を吸収し放出します。
メリット③ 弾力や伸縮があり体に馴染みやすい
皮は本来動物の複雑な形状や動きに対応してきたのでそれを原料とすることで、適度な弾力や伸縮性があります。外的な力によって形状を記憶することもあるので、使用しているうちに体に馴染むという特性もあります
メリット④ 切り口がほころびにくい
繊維が複雑に絡まっている革は切り口が裂けることや、ほつれることが少なく加工する場合も切り口を処理する手間が省くことができる
メリット⑤ 耐熱性がある
革は高温による融解がなく燃えにくいため、安全な素材です。
以上がメリットとなります。最も注目する部分は高級感ではないでしょうか?
丁寧に加工され仕上げられた革は美しく、見ているだけで満足させる力があります。世界中で製品としての価値が高く意識付いており、革=高級品として扱われています。
バッグの中でも最も価格が高いものも革製品です。
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それでは逆にデメリットをご紹介します。
デメリット① 個体差が大きい
品質や風合いに安定性が無く部位ごとに個体差があります。
全く同じ模様というものが存在しないため、同じものを大量生産することができません。
また製品に向いていない部分もありロスが出てしまうこともあります。
デメリット② 水に弱い
水濡れにより、色合いや風合い、形状の変化が生じ劣化が起きてしまいます。
また濡れると耐熱性も低下してしまい良いことがありません。
デメリット③ 色落ちがしやすい
染色の丈夫さが低いので、色の変化や色落ちが起こりやすいです。
デメリット④ カビが発生しやすい
繊維が複雑に絡まっている分隙間に湿気が籠もりやすくカビ菌が繁殖しやすいです。
また一度繁殖してしまうと完全に除去することがとても難しいです。
デメリット⑤ 独特な匂いがある
鞣し剤や油脂分、染料や顔料などの添加物が原因となる独特の臭いがあり好き嫌いが別れます。
以上がデメリットとなります。
デメリットの中で注意したいのが、水濡れとカビの繁殖ですね。
買取を行っていても、染みになっているものや、カビが生えているものはよく見かけます。それだけ日常的に起こりやすいということです。
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まとめ
革のメリットデメリットをご紹介しました。
革製品は大きなメリットがありますが、使用用途を誤ると大切な品物に取り返しのつかないダメージを与えてしまうことがあります。
デメリットを理解すれば、長期間使用することができるので、お手元にお持ちの方は一度使用方法や保管方法などを見直してみて下さい!