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春日井店のお知らせ

【意外と知らない】腕時計の素材でアレルギー?腕時計の素材と特徴について解説【春日井】

皆さんこんにちは!!

質屋かんてい局春日井店です。

今回は、花粉やハウスダスト等のアレルギーと同じように、

悩まれている方も多い金属アレルギーについてお話しさせて頂きます。

金属アレルギーのせいで時計選びにお困りの方も多いのではないでしょうか。

私も鑑定士を初めて約9年が経ちますが、

お越し頂いたお客様からよく「金属アレルギーなんだけど、何かおススメの時計無い?」

といったお問い合わせや「どんな物ならかゆくならずに済む?」等のお声を良く耳にします。

そこで、このブログは

・腕時計の主な素材と特徴

・金属アレルギーになりやすい素材、なりにくい素材

・金属アレルギーの方にオススメしたいメーカーとモデル

・金属アレルギー対策

について詳しく知りたい方にお読みいただきたい記事となっております。

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時計の素材と特徴

ステンレススチール

ステンレススチールは最も多く腕時計に使われている素材で、鉄を主成分として、

クロム、ニッケルを混ぜた合金の事を指します。

ステンレススチールはその名の通り錆びにくい金属として水分にも強い為、

腕時計に多く採用されてきました。

アレルギーになりやすいのは意外と皆さんが使われているステンレススチールですが、

実はステンレススチールにも色々種類があります。

特に多いのが304、316Lや904Lという種類のステンレススチールです。

この金属はアメリカ鉄鋼協会が認めた規格「AISI」や、

「JIS」が定めたSUS規格に沿って作られており、

304はスプーンや窓のサッシ、シンク、キッチン用品などの身近な物にも使われており、

腕時計にも多く使用されています。

316Lはブライトリング等の高級ブランド時計に使われているステンレススチールで、

304よりも衝撃に強く耐食性に優れているのが特徴です。また304には配合されていない、

モリブデンが配合されています。このモリブデンという物質が加わる事で、

さらに耐食性が向上します。

904Lは通称スーパーステンレススチールと呼ばれ、316Lよりもさらに強度が高く、耐食にもとても強い素材です。

この904Lは加工が難しく、主に高度な技術を持つロレックスが1990年代初頭くらいからこの904Lを使用しております。

また、この904Lは鉄の成分が316Lに比べて約20%少ないので、出来る限り抗アレルギー対策を行っています。

金属アレルギーにも対応できているなんて流石ロレックスといった所です。

316Lを使用しているメーカー例:ブライトリング オメガ ゼニス等

904Lを使用しているメーカー例:ロレックス フランクミュラー オーデマピゲ等

チタン

こちらの金属は、軽さと強度が魅力の素材です。またサビにも強く

かなりの耐蝕性を誇る金属です。

重量はステンレススチールの約半分、強度は鉄の約2倍とかなり強い金属となります。

その為、時計の素材として使用しているメーカーも多いです。

ちなみにこのチタンにも種類があり、時計に使用されているのはグレード2グレード5

という物です。グレード2は純粋なチタンで、グレード5は混ざり物が入った合金になります。

現在、時計に使われている物でスタンダードな物はグレード5の方で、

グレード5は加工しやすいように他の金属を混ぜている為、ポリッシュを行うことが出来ます。

そんな理由から時計メーカーがこぞって使用している訳です。

有名なメーカーではカシオやシチズンの他にもウブロ等の高級時計もこのチタンを

使用したモデルを展開しています。

ゴールド

こちらは言わずと知れた貴金属、金です。

基本的に高級時計に使用されるものは18金と言われる、

アクセサリーで一番よく使われる金です。なぜ18金が使われるのかと言うと、

18金は純粋な金よりも少し硬い為、加工するのに最も適しているからです。

18金は全体の75%が金で、あとの25%が銅や銀で構成された物です。

純金に他の素材を混ぜ合金にする事で、金の柔らかすぎるという欠点を補っています。

また、この18金は、電気を通しやすい素材である為、時計やアクセサリーだけでなく、

カメラやスマホ、パソコンの部品(基板等)にも使用されています。

プラチナ

プラチナは金と同じく有名な貴金属です。ジュエリーや時計に多く使用され、

プラチナ1000、プラチナ950、プラチナ900、プラチナ850が主に目にする事が多いです。

プラチナ1000は純粋なプラチナであり、それ以外は純プラチナにパラジウムを混ぜた物です。

ジュエリーに多く使用されるのは、プラチナ950、プラチナ900、プラチナ850で、

時計で主に使用されるのはプラチナ950です。

純粋なプラチナだと柔らかすぎて加工が出来ない為に、

それを補強する為他の金属を混ぜて加工に適した硬度にしております。

またプラチナはジュエリーや時計以外にも自動車の排気ガス用触媒や、

自動車の燃料電池に使用されています。

ちなみに、金は宝飾に使われる事の方が多いのに対して、

プラチナは工業用として使われている割合の方が多いです。

 

金属アレルギーの仕組み

金属アレルギーの仕組みについてお話しさせて頂きます。

金属アレルギーは肌に触れている部分の金属と汗が科学反応を起こし、金属が溶け出す事で

起きます。

それがイオン化する事で体内に運ばれ、金属イオンを異物と判断して抗体を作ります。

そしてそれを繰り返し、再び同じ金属が肌に触れる事によって免疫が許容量を越え、

拒絶反応を起こします。

金属アレルギーの炎症やかゆみはこの異物を体外に排出しようとする免疫の働きが

引き起こす症状なんです。

 

金属アレルギーになりやすい素材

ステンレススチール

 

ステンレススチールは最も金属アレルギーが起きやすい素材です。

先程もご紹介した様に、304はスプーンやキッチン用品等にも使われている物で、

比較的安価な時計はこの304を使用している事が多いです。

金属アレルギーが出やすい方は特に気を付けて下さい。

ただ、ステンレススチールの中でも比較的金属アレルギーを起こしにくい物もあります。

それが、316L904Lです。

この二つが金属アレルギーを起こしにくいのは、その性質による所が大きいです。

特に904Lはより錆や耐食に強くする為、316Lよりもアレルギーの原因であるニッケル、

クロムが多く含まれますが、その分、先程もお話しした通り、鉄の含有量が

約半分ですので、配合が変わり金属アレルギーのリスクが軽減されております。

そんなアレルギー対策がされているステンレスですが、それでもチタン等からすると格段に

アレルギーを起こしやすいです。

その他、時計の主成分には使われませんが、アレルギーを引き起こす物質を

少し挙げさせて頂きます。

水銀、ニッケル、コバルト、スズ、パラジウム、クロム、銅、白金、亜鉛

(※左から順に金属アレルギーを起こしやすい)

 

金属アレルギーになりにくい素材

※以下は上から順に金属アレルギーを起こしにくい素材です。

プラチナ

プラチナはールドと同じくらい科学的に安定しており

非常に金属アレルギーを起こしにくい素材です。

一般的に使用されるのはプラチナ850、プラチナ900、プラチナ950、プラチナ1000です。

プラチナも純度が高ければ高い程柔らかく、純プラチナは時計には不向きです。

時計によく使われるのはプラチナ950という物です。

プラチナ950は95%がプラチナで5%がパラジウムで構成されており、

パラジウムを配合する事で柔らかすぎるという純プラチナの欠点を補っています。

ただ注意して頂きたいのが、プラチナ950はパラジウムを配合している為、肌が非常に

敏感な方は金属アレルギーを引き起こす可能性もあります。

ゴールド

ゴールドもまた金属アレルギーに有効な材質です。そもそも、金は鉄ではない為、

アレルギーの原因であるクロムやニッケルが含まれておらず、反応を起こしません。

ただ、注意点としては、金の純度が下がるほど、金以外の物質(銅)の含有量が

増えてくるため、金属アレルギーに対するリスクも高くなります。

例えば、ピンクゴールドは色味をピンクにするために、銅の含有量を上げています。

となるとやはり金属アレルギーになる可能性が高くなります。またゴールドは貴金属の為、

高額になってしまうのが欠点ではあります。「高額なモデルでも良い」という方には

金無垢モデルをおススメする事が多いです。

チタン

このチタンは金属アレルギーに対してかなり有効です。

よくピアス等のアクセサリーでも金属アレルギーの方向けに「チタンポスト」と

表記されているのを目にします。そのくらいチタンは抗アレルギー素材として名高いです。

チタンは空気に触れると酸化して、酸化被膜を張ります。この酸化被膜のおかげで、

体内に溶け出す事が無く、アレルギーを引き起こしにくいという仕組みです。

ただ、一つ注意点としては、純チタン(グレード2)に比べると、

混ざり物の多い合成チタン(グレード5)の方が、金属アレルギーに対するリスクが上がります。

セラミック

丈夫で傷つきにくく、抗アレルギーとしてはかなりおススメです。

近年ではシャネルのJ12が有名です。特にハイテクセラミックという特殊なセラミックが

高級時計に使用されています。硬度はステンレススチールの約3倍という驚きの丈夫さです。

欠点といえば、例え傷ついても、ステンレススチールの様に研磨することが

出来ないという点が挙げられます。

私もシャネルのJ12を査定させていただく際にお客様から、金属アレルギーで

このモデルを購入したというお話を良くお聞きします。

ただ、ほとんどが裏蓋はステンレスである事が多く、選ぶ際は裏蓋まで

セラミックで出来ている物か、バックスケルトンで裏蓋がサファイヤガラスで

出来ている物が良いと私は思いますし、お客様にもそのようにおススメする事が多いです。

レザー

レザーは金属アレルギーの方にとって正に救世主とも言えるのではないでしょうか。

レザーベルトはもちろん金属では無いので抗アレルギーとしてはうってつけです。

また種類も豊富で有ることと、サイズさえ合えば、お好きなモデルに付け替えるだけで

アレルギーの心配無く好きな時計を付けることが出来ます。

お客様からお問い合わせを頂いた際には、レザーベルトに付け替えるか、

レザーベルトモデルをおススメする事が非常に多いです。

今まで、金属アレルギーを気にされて好きなモデルを買えなかった方も安心です。

レザーベルトは汗や水分で劣化を起こしますので、定期的に交換が必要です。

私の感覚では2年~3年に一度は新しい物に交換した方が良いと思います。

ラバー

ラバーベルトもまた、レザーと同じく、抗アレルギーには持ってこいです。

ラバーも様々な種類がありますし、どちらかというとスポーティな印象になりますので

付け替えるモデルは選びますが、非常に有効な材質です。

同じくお問い合わせを頂いた際にはラバーベルトをおススメする事もまた多いです。

ラバーベルトもまたレザーと同じく劣化を起こします。

硬くなり、ひび割れや変色を起こしたり、最悪のケースだとちぎれてしまいます。

毎日お使いになられるようであれば、2年~3年くらいで交換するのが良いと思います。

ベルトの交換やその他にもご不明な点がございましたら、お気軽にお問合せ下さい。

 

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金属アレルギーへのオススメ対策

①時計をコーティングする

個人的に対アレルギーとしてオススメするのが、時計のコーティングです。

コーティングと言っても、時計全体をコーティングするわけではありません。

先程も申し上げた通り、例えセラミック製の時計を購入しようとしても、

裏蓋がステンレススチールで出来ている為、肌に金属部分が触れてしまいます。

そこで、肌に触れる部分である裏蓋に一枚膜を作るのが良いです。

そこでオススメなのが、エポキシ樹脂マニキュアのトップコートです。

エポキシ樹脂と聞くと難しく聞こえるかもしれませんが分かりやすく申し上げると、

液体スティックのりです。このスティックのりを裏蓋に塗り、

他の部分にのりが付かない様にして乾燥させます。するとのりが乾き、膜が生成されます。

この膜を肌と金属の間に噛ませることで金属アレルギーを防ぐことが出来ます。

マニキュアのトップコートも同じ原理です。

トップコートは色を塗ったネイルを保護する物で、コーティングする為のアイテムです。

これを裏蓋に塗り、乾燥させる事で、被膜となりアレルギー対策として効果を発揮してくれます。

ただ、コーティングする時は、時計内部に液体が入り込まない様にリューズは

しっかり締めて行うようにして下さい。

 

他サイトではありますが、それぞれオススメのアイテムをご紹介致します。

ご興味のある方は一度チェックしてみて下さい!

 

メーカー名:O.P.I (オーピーアイ)

商品名:トップコート

価格:¥1,650(amazonでの価格)

 

※amazonより引用

 

メーカー名:ヤマト

商品名:液体のり アラビックヤマトスタンダード50ml

価格:¥143(amazonでの価格)

※amazonより引用

②ベルトを交換する

少しでも金属と触れる部分を減らす為にオススメしたい方法です。

今はレザーベルトの種類も大変豊富で、サイズさえ合えばかなり幅広く手に入れる事が

出来ます。ただ、ベルト部分以外の裏蓋の問題がありますので、先程申し上げた

コーティングを施せば対策ばっちりです。また、革の他にもラバーやナイロンベルトも

オススメです。この二つも色や種類が豊富に展開されておりますので、

好きな物を選んでお気に入りの時計を着けるのも良いと思います。

ただ、ここでも一つ注意したいのが、レザーのなめし方です。

レザーにはタンニンなめし、クロムなめし、コンビなめしと言うものが存在します。

タンニンなめしは、天然植物成分でなめす為、問題ありませんが、

クロムなめしは金属成分(クロム)でなめす為、結局金属成分が肌に触れる事になり、

金属アレルギーのリスクが高まるのです。

ですので、革ベルトを選ぶときにはタンニンなめしされた物を選ぶ事を強くオススメします。

※なめし=革を腐らせず、尚且つ人が使えるようにする加工の事

 

金属アレルギーの方にオススメしたいモデル

CASIO【カシオ】

型番:OCW-C1000

モデル名:オシアナス

素材:チタン

サイズ:43mm(リューズを除く)

こちらはカシオの人気モデル、オシアナスです。

ケース、ブレス共にチタンで構成されているのでとても軽く、多機能、

何よりチタン製なので、金属アレルギーを起こしません。

お悩みの方には是非ともオススメしたいモデルです。

 

 

OMEGA【オメガ】

型番:212.94.44.50.99.001

モデル名:シーマスタープロダイバー300

素材:チタン×ラバー

サイズ:44mm(リューズを除く)

こちらはオメガのスポーツモデル、シーマスターのチタンモデルです。

しかも特筆すべきはベルトがラバー製なので、

対金属アレルギーとしてはまさにうってつけのお時計です。

そしてこの44mmというサイズ感に対してチタン製という事もあり軽量なのも魅力です。

 

 

HUBLOT【ウブロ】

型番:521.CM.0500.VR.BER17

モデル名:クラシックフュージョンクロノ ベルルッティスクリット

素材:セラミック×レザー

サイズ:45mm(リューズを除く)

セラミックモデルでも、裏蓋がステンレススチールでできている物がほとんどですが、

このクラシックフュージョンは、なんと裏蓋までセラミックとガラスで構成されている為、

全く金属アレルギーを起こす心配が無いんです。

これは私も抗アレルギーモデルとして自信を持ってオススメできる一本です。

 

 

IWC【アイダブリュシー】

型番:IW500710

モデル名:ポルトギーゼ7デイズ

素材:ステンレス×レザー

サイズ:42mm(リューズを除く)

このポルトギーゼはステンレススチールモデルですが、

バックスケルトン仕様なので、裏蓋がサファイヤガラスになっています。

その為、肌とステンレススチールの接する面積がほとんど無く、

アレルギー対策モデルとして大変おススメです。

また何といってもレザーがとても合うモデルですので、

抗アレルギー対策も出来てまさに一石二鳥です。

また、Youtubeのかんてい局公式チャンネルでも時計の金属アレルギーについて

詳しく説明しております。そちらも合わせてご視聴頂ければ幸いです。

最後に

いかがでしたでしょうか。

今回は腕時計の素材と金属アレルギーについてお話させて頂きました。

金属アレルギーの為に好きな時計を着けられなかった、

時計探しに苦労されている方の一助になれば幸いです。

またかんてい局では、様々な種類のお時計を幅広く取り揃えております。

また、ベルト交換を受け付けておりますので、

もしご希望のレザーベルトに付け替えたいという事であれば、

そちらも是非お気軽にご相談下さい。

スタッフ一同お待ちしております。

 

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